7月17日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

7月17日(木)の米国株式市場はS&P500とナスダックがともに史上最高値を更新し、好調な小売売上高と失業保険申請件数の減少が投資家心理を支えました
以下は、17日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ルシッド・グループ (LCID)

株価変動: +36.24%
詳細: ルシッド・グループは高級電気自動車メーカーで、革新的なデザインと性能を持つEVを提供しています。ウーバーおよび自動運転技術企業Nuroとの提携を発表し、2026年に米国内で自動運転サービスを開始予定であることを明らかにしたことで株価が大きく上昇しました。

サレプタ・セラピューティクス (SRPT)

株価変動: +19.53%
詳細: サレプタ・セラピューティクスは遺伝子治療に特化したバイオ医薬品企業です。同社は約500人 (従業員の36%) を削減するリストラを実施し、2026年までに1億2000万ドルのコスト削減を見込んでいます。新CFOの就任も発表され、株価が急騰しました。

ペプシコ (PEP)

株価変動: +7.45%
詳細: ペプシコは清涼飲料やスナック菓子で知られる世界的食品・飲料メーカーです。第2四半期の調整後利益が市場予想を上回り、2025年の減益見通しも従来予想より改善されたことが好感され、株価が大幅に上昇しました。
*関連記事「ペプシコが決算発表、株価急騰の一方で残る課題とは

TSMC (TSM)

株価変動: +3.38%
詳細: TSMCは世界最大の半導体受託製造企業で、AI関連チップの需要増加により、第2四半期に過去最高益を記録しました。為替リスクや関税政策の不透明感にもかかわらず、堅調な業績が評価されました。
*関連記事「TSMCが通期売上見通しを上方修正、AI半導体の勢い止まらず

ユナイテッド航空 (UAL)

株価変動: +3.11%
詳細: ユナイテッド航空は米国の大手航空会社で、国内外に広範な路線網を持ちます。第2四半期の利益が市場予想を上回り、7月以降はビジネス需要が二桁成長。2025年通期の利益見通しも引き上げられました。

MPマテリアルズ (MP)

株価変動: +2.92%
詳細: MPマテリアルズは希土類 (レアアース) を採掘・供給する米国企業で、電気自動車や風力発電などの先端技術産業に不可欠な資源を提供しています。5億ドルの株式公開とアナリストによる目標株価の引き上げを受け、株価が上昇しました。

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド (ADM)

株価変動: -0.85%
詳細: ADMは穀物加工や食品原料の大手企業で、バイオ燃料や飼料の製造も行っています。トランプ大統領の発言で、同社の高果糖コーンシロップ事業に逆風が生じ、株価は小幅に下落しました。

GEエアロスペース (GE)

株価変動: -2.22%
詳細: GEエアロスペースは航空機用エンジンの製造を手がける米国企業で、防衛・宇宙分野でも存在感を持ちます。第2四半期決算とガイダンスは好調でしたが、材料出尽くしとの見方から株価は反落しました。

コアウィーブ (CRWV)

株価変動: -7.57%
詳細: コアウィーブはAI・HPC向けのクラウドインフラを提供する米企業です。HSBCが「売り」評価を提示し、AIクラウド企業としての成長に対する懸念を強調したことで株価は大きく下落しました。
*関連記事「コアウィーブ株が急落!HSBCが「売り」評価を下した理由とは

アボット・ラボラトリーズ (ABT)

株価変動: -8.52%
詳細: アボット・ラボラトリーズは医療機器や診断薬、栄養製品を展開するグローバル企業です。第2四半期の売上は予想を上回ったものの、通期利益予想の上限を引き下げたことで投資家に警戒感が広がりました。

エレバンス・ヘルス (ELV)

株価変動: -12.22%
詳細: エレバンス・ヘルスは医療保険サービスを提供する米大手ヘルスケア企業です。医療費の増加を背景に2025年の利益予想を引き下げ、業績見通しの悪化が嫌気され株価が急落しました。


*過去記事 株価変動

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