7月11日(金)の米国株式市場は、トランプ大統領による関税発言を受け、主要指数が軟調に推移しました。S&P500指数およびナスダック総合指数は、前日の過去最高値から反落しました。原因は、トランプ前大統領がカナダからの輸入品に対して35%の関税を8月1日より課すと発表したことによる市場のリスク回避姿勢です。
以下は、11日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
レッド・キャット・ホールディングス (RCAT)
株価変動: +26.40%
詳細: レッド・キャット・ホールディングスは、軍用および商用向けのドローン技術を開発・製造するアメリカ企業です。国防長官がドローンに対する規制緩和を発表したことを受け、ドローン関連株に買いが入り株価は急騰しました。
リーバイ・ストラウス (LEVI)
株価変動: +11.25%
詳細: リーバイ・ストラウスは、ジーンズをはじめとするカジュアル衣料品を製造・販売するアパレル企業です。第2四半期決算で市場予想を上回る業績を発表し、通期ガイダンスを上方修正したことが株価上昇の要因です。
AMCエンターテイメント (AMC)
株価変動: +11.00%
詳細: AMCエンターテイメントは、世界最大級の映画館チェーンを運営する企業です。ウェドブッシュ証券による格上げと目標株価の引き上げが投資家心理を押し上げ、株価は急伸しました。
プライススマート (PSMT)
株価変動: +5.33%
詳細: プライススマートは、中南米およびカリブ海地域で会員制倉庫型店舗を展開している企業です。第3四半期の売上と利益が前年同期を上回り、堅調な業績が株価を支えました。
マイクロストラテジー (MSTR)
株価変動: +3.04%
詳細: マイクロストラテジーは、企業向けビジネスインテリジェンスソフトウェアを提供しつつ、大量のビットコインを保有していることで知られる企業です。ビットコインの史上最高値更新が株価を押し上げました。
BP (BP)
株価変動: +3.55%
詳細: BPは、世界的な石油・ガス企業であり、エネルギーの探査、生産、精製を行っています。減損損失計上を発表する一方、生産量の増加と負債削減の見通しが好感されました。
テスラ (TSLA)
株価変動: +1.17%
詳細: テスラは、電気自動車とエネルギーソリューションを手がける革新的企業です。CEOのイーロン・マスクがロボタクシーサービスの拡大と年次株主総会の開催日を発表したことで、株価が上昇しました。
MARAホールディングス (MARA)
株価変動: +0.77%
詳細: MARAホールディングスは、仮想通貨のマイニングを行う企業です。ビットコイン価格の史上最高値更新が同社株の追い風となりました。
ボーイング (BA)
株価変動: +0.33%
詳細: ボーイングは、商用機および軍用機の製造を行うアメリカの航空機メーカーです。インドの事故調査で同社機体の欠陥が否定されたことが、株価の回復につながりました。
デルタ航空 (DAL)
株価変動: -0.23%
詳細: デルタ航空は、米国を拠点とする大手航空会社です。四半期決算が予想を上回る内容でしたが、通期見通しの下方修正により株価は小幅安となりました。
ユナイテッド航空 (UAL)
株価変動: -4.34%
詳細: ユナイテッド航空は、国際線を多く運航する米国の大手航空会社です。前日の大幅上昇後の反動で株価は下落しました。
*過去記事 株価変動