7月10日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

7月10日(木)の米国株式市場は、トランプ大統領による新たな関税発表を受けつつも、主要株式が上昇し、投資家心理はおおむね良好でした。
以下は、10日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

MPマテリアルズ (MP)

株価変動: +50.62%
詳細: 米国の希土類鉱物採掘会社であるMPマテリアルズは、国防総省との契約により株価が急騰。米国国内の希土類磁石供給網の構築支援を受け、サプライチェーン強化が評価されました。
*関連記事「MPマテリアルズ株が急騰、米国防総省との契約が追い風に

WKケロッグ (KLG)

株価変動: +30.63%
詳細: シリアル食品を手掛けるWKケロッグは、イタリアの菓子メーカーFerreroによる買収発表で大幅上昇。Froot LoopsやFrosted Flakesといった人気ブランドが魅力とされ、1株23ドルの買収価格で合意されました。

デルタ航空 (DAL)

株価変動: +11.99%
詳細: アメリカの大手航空会社であるデルタ航空は、第2四半期の好決算とガイダンス再提示を受けて株価が12%近く上昇。航空需要の回復とコスト管理の改善が背景です。

フリーポート・マクモラン (FCX)

株価変動: +3.55%
詳細: 世界有数の銅生産企業フリーポート・マクモランは、米国がブラジル産銅に50%の関税を課すと発表したことで買われました。銅価格の上昇期待が支援材料です。

サザン・コッパー (SCCO)

株価変動: +2.34%
詳細: ペルーとメキシコを中心に事業を展開する銅生産企業。ブラジルへの銅関税導入により、米国内供給への期待が高まり株価が上昇しました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: +0.75%
詳細: 半導体とAI向けGPUを開発するエヌビディアは、株価が上昇し終値の時価総額が米国企業で初めて4兆ドルを突破。生成AIの需要増加が業績を押し上げています。
*関連記事「エヌビディアが終値で時価総額4兆ドル突破!AI覇者の躍進は止まらない

コナグラ・ブランズ (CAG)

株価変動: -4.37%
詳細: 食品ブランド「Reddi-wip」や「Slim Jim」を展開するコナグラは、四半期決算が市場予想を下回り、加えて2026年から始まる関税増で年3%のコスト増加を警告。株価は下落しました。

バーティブ・ホールディングス (VRT)

株価変動: -5.96%
詳細: データセンター向け冷却・電源機器メーカーのバーティブは、アマゾンが新型AIサーバー向けに液体冷却技術を発表したことで競争圧力を受け、株価が下落しました。
*関連記事「バーティブ株下落は買いの好機?急落の背景を読み解く

オートデスク (ADSK)

株価変動: -6.89%
詳細: 建設・製造業向け3D設計ソフトを提供するオートデスクは、PTC買収報道を受け、コスト負担増加の懸念から売られました。

PTC (PTC)

株価変動: -7.55%
詳細: 製造業向けCADやIoTソフトを開発するPTCは、オートデスクによる買収報道で前日に急騰した反動で下落。市場は買収リスクや統合コストを警戒しています。

ヘレン・オブ・トロイ (HELE)

株価変動: -22.71%
詳細: 「Hydro Flask」や「Braun Thermometers」などを扱う家庭用品メーカーのヘレン・オブ・トロイは、売上が11%減少し4.5億ドルの損失を計上。関税の影響が大きく、投資家の失望売りを招きました。


*過去記事 株価変動

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