7月8日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

7月8日(火)の米国株式市場はまちまちの展開となりました。トランプ前大統領が「関税の発動を8月1日に実施する」と発言したことで、市場は一時的に緊張感を強めました。
以下は、8日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

モデルナ (MRNA)

株価変動: +8.83%
詳細: モデルナはmRNA技術を基盤とした医薬品の開発を行うバイオテクノロジー企業です。特に新型コロナウイルスワクチンで世界的な注目を集めました。9日の市場では、S&P500構成銘柄の中で最も大きく上昇しました。
*関連記事「モデルナ株が急騰、製薬業界に波乱の数日間──新税制と規制変更が影響

インテル (INTC)

株価変動: +7.23%
詳細: インテルはパソコン向けCPUやデータセンター向け半導体を製造する老舗企業です。オレゴン州で500人以上を削減することを発表。AI時代への対応と業務効率化を目的とした大胆な再構築が始まったと受け取られて株価が大きく上昇しました。
*関連記事「インテル株が急騰、背景に大規模レイオフ計画

メリット・メディカル・システムズ (MMSI)

株価変動: +4.63%
詳細: メリット・メディカルは医療機器を開発・販売する企業で、主に血管治療や腫瘍治療向け製品に強みを持ちます。第2四半期の売上見通しが市場予想を上回ったほか、創業者の退任と新CEO就任が投資家に好意的に受け取られました。

ソーファイ・テクノロジーズ (SOFI)

株価変動: +3.69%
詳細: ソーファイはオンライン金融サービスを提供するフィンテック企業です。今回、新たにCashmereやFundriseなどの資産運用会社と提携し、個人投資家向けに代替投資商品の提供を拡充したことが好感されました。

エクソン・モービル (XOM)

株価変動: +2.77%
詳細: エクソン・モービルは世界最大級の石油・ガス会社です。第2四半期の収益が原油・ガス価格の下落で最大19億ドル減少する見通しを発表しましたが、それでも安定した収益と高配当が評価され、株価は上昇しました。

テスラ (TSLA)

株価変動: +1.32%
詳細: テスラは電気自動車(EV)と再生可能エネルギー製品の製造を行う企業です。イーロン・マスクCEOが新政党設立を表明し、政治リスクが高まったことが懸念されましたが、前日の大幅下落の反動から反発しました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: +1.11%
詳細: エヌビディアはAIおよびグラフィックス処理用半導体の大手メーカーで、特にデータセンター向けGPUに強みがあります。わずかな調整の後、引き続きAI需要を背景に堅調な動きを見せました。

アマゾン・ドット・コム (AMZN)

株価変動: -1.84%
詳細: アマゾンは世界最大の電子商取引およびクラウドサービス企業です。会員向けの「プライムデー」セールを史上初の4日間開催しましたが、イベントによる材料出尽くし感が株価を圧迫しました。

エンフェーズ・エナジー (ENPH)

株価変動: -3.58%
詳細: エンフェーズ・エナジーは太陽光発電用のマイクロインバータとエネルギー管理ソリューションを提供する企業です。ホワイトハウスによるグリーン補助金縮小と、TDカウエンによる格下げが株価にマイナス材料となりました。

データドッグ (DDOG)

株価変動: -4.25%
詳細: データドッグはクラウドインフラの監視と分析を提供するソフトウェア企業です。主要顧客のオープンAIが自社内製の監視ツールに切り替える可能性があるとされ、グッゲンハイムが「売り」に格下げしたことで下落しました。
*関連記事「データドッグ株が急落、グッゲンハイムが「売り」に格下げ──オープンAIの離脱が業績に影響か

ファースト・ソーラー (FSLR)

株価変動: -6.54%
詳細: ファースト・ソーラーは太陽光パネルの製造を手がける再生可能エネルギー企業です。米政府による補助金縮小の方針により、セクター全体のセンチメントが悪化し、大きく売られました。

フェア・アイザック (FICO)

株価変動: -8.91%
詳細: フェア・アイザックは、消費者信用スコア「FICOスコア」の提供で知られるアナリティクス企業です。連邦住宅金融庁がVantageScore 4.0の採用を発表し、独占的地位の揺らぎが株価を圧迫しました。

サンラン (RUN)

株価変動: -11.43%
詳細: サンランは住宅向け太陽光発電システムのリース・販売を行う企業です。補助金削減の報道に加え、キーバンクによる格上げも効果なく、セクターの逆風により大きく下落しました。


*過去記事 株価変動

最新情報をチェックしよう!