7月3日(木)の米国株式市場は、独立記念日前日で取引終了は現地時間午後1時となり、通常よりも早く取引が終了しました。米労働市場が好調で、6月の雇用統計が市場予想を上回ったことを受け、株式市場は全面高。S&P500とナスダックはともに史上最高値で取引を終えています。
以下は、3日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
トリップアドバイザー (TRIP)
株価変動: +16.74%
詳細: トリップアドバイザーは、旅行口コミサイトとして世界最大級のオンライン旅行プラットフォームを運営しています。アクティビスト投資家Starboard Valueが9%以上の株式を取得したと報じられ、株価は急騰しました。
データドッグ (DDOG)
株価変動: +14.92%
詳細: データドッグは、クラウドインフラストラクチャーの監視およびセキュリティのプラットフォームを提供するソフトウェア企業です。S&P500指数への組み入れが発表され、大幅高となりました。組み入れは7月9日から開始されます。
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オロ (OLO)
株価変動: +13.58%
詳細: オロはレストラン向けの注文・決済プラットフォームを開発・提供するテクノロジー企業です。Thoma Bravoによる約20億ドルでの全額現金による買収が発表され、非公開化される予定です。
コアウィーブ (CRWV)
株価変動: +8.85%
詳細: コアウィーブはAI向けデータセンターの構築・運営を手がける米国企業です。エヌビディアの新型AIチップ「ブラックウェル・ウルトラ」の商用リリースを発表し、株価が大きく上昇しました。
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ルーシッド・グループ (LCID)
株価変動: +5.37%
詳細: ルーシッドは高性能電気自動車(EV)の製造・販売を行う新興EVメーカーです。第2四半期に過去最高の3,309台を納車し、前年同期比で38%増を記録。成長期待から株価が上昇しました。
ケイデンス・デザイン・システムズ (CDNS)
株価変動: +5.10%
詳細: ケイデンスは半導体設計用のEDA(電子設計自動化)ソフトウェアを提供する企業です。米政府が中国向けのソフトウェア輸出規制を緩和したことが追い風となりました。
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シノプシス (SNPS)
株価変動: +4.90%
詳細: シノプシスは半導体設計ソフトウェアとIP(知的財産)ソリューションを提供する世界最大級のEDA企業です。米国による中国向け規制緩和を受けて株価が上昇しました。
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エヌビディア (NVDA)
株価変動: +1.33%
詳細: エヌビディアはGPU(グラフィックス処理装置)およびAI用半導体のリーディングカンパニーです。新型AIチップ「ブラックウェル・ウルトラ」の商用リリースが発表され、株価が上昇。過去最高値を更新しました。
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リヴィアン・オートモーティブ (RIVN)
株価変動: +1.55%
詳細: リヴィアンは電動トラックやSUVを製造するEVスタートアップです。第2四半期の納車台数は前年同期比30%減となったものの、株価はわずかに反発しました。
モリナ・ヘルスケア (MOH)
株価変動: +0.24%
詳細: モリナは低所得者向けの政府支援型医療保険を中心に提供する保険会社です。前日の急落後、株価は小幅に回復しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -0.10%
詳細: テスラは世界最大級の電気自動車メーカーで、エネルギー製品や自動運転技術の開発も行っています。第2四半期の納車台数は前年比で13.5%減少しましたが、市場予想を上回りました。
センティーン (CNC)
株価変動: -1.39%
詳細: センティーンは米国最大級の公的医療保険プロバイダーの一つで、オバマケア(ACA)関連の保険商品を主に提供しています。通期業績予想を撤回したことが嫌気され、株価は続落しました。
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*過去記事 株価変動