6月30日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

6月30日(木)の米国株式市場は、S&P500とナスダック総合指数が史上最高値を更新し続ける中で、カナダ政府がデジタルサービス税の導入を撤回したとの報道を受け、米加通商交渉への期待感が高まりました。
以下は、30日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

プラグパワー (PLUG)

株価変動: +28.44%
詳細: プラグパワーは、クリーンな水素エネルギーソリューションを提供する企業です。水素産業向けの税額控除が2028年1月1日まで延長され、前回案よりも2年間長く適用されるという共和党の新たな税制改正案が公表され、株価が暴騰しました。
*関連記事「水素関連株が急騰!共和党税制案でプラグ・パワーに追い風

ロビンフッド・マーケッツ (HOOD)

株価変動: +12.77%
詳細: ロビンフッドは、個人投資家向けの人気オンライン証券会社です。欧州連合(EU)向けに、米国株やETFを「トークン」として取引可能にする新サービスを発表し、株価は過去最高値を更新しました。暗号資産と株式投資の融合が評価され、成長期待が高まっています。
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GMS (GMS)

株価変動: +11.73%
詳細: GMSは建設資材の流通を手掛ける企業で、米国を中心に広範なネットワークを有しています。ホーム・デポ傘下のSRSディストリビューションによる買収提案(1株110ドル)が発表され、買収プレミアムにより株価が大幅に上昇しました。

サンラン (RUN)

株価変動: +10.09%
詳細: サンランは、米国最大の住宅向け太陽光発電システムのプロバイダーです。米上院の法案において、リース契約に対する税控除が制限される一方、電力購入契約(PPA)には控除が適用される可能性が残され、PPA中心のビジネスモデルへの期待が株価を押し上げました。

ファースト・ソーラー (FSLR)

株価変動: +8.81%
詳細: ファースト・ソーラーは、米国を拠点とする大手太陽光パネルメーカーです。米国上院の新税制法案では、中国製再エネ部材に新税が課される見込みとなり、米国製品を生産する同社への追い風となりました。

ジュニパー・ネットワークス (JNPR)

株価変動: +8.45%
詳細: ジュニパーは、ネットワークインフラ製品の提供で知られるIT企業です。ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)による買収をめぐる司法省の訴訟が和解に至り、不透明感の解消が株価の急騰を招きました。

オラクル (ORCL)

株価変動: +3.99%
詳細: オラクルは、企業向けソフトウェアとクラウドサービスを提供する大手IT企業です。同社は2028年度から年間売上300億ドル規模に貢献する大規模クラウド契約を複数締結したことを発表し、成長期待が高まりました。
*関連記事「オラクル株が急騰、AIインフラとクラウド事業の成長期待が背景に

AESコーポレーション (AES)

株価変動: -1.87%
詳細: AESは、再生可能エネルギーや電力インフラを提供する米国のエネルギー会社です。上院法案における税制の変更により、同様に再エネ開発コストの上昇が懸念され、株価は下落しました。

テスラ (TSLA)

株価変動: -1.89%
詳細: テスラは、電気自動車(EV)とクリーンエネルギー製品を開発・製造する企業です。米上院の新税制法案により、EV購入への税控除が9月末で終了する見通しとなり、販売への影響が懸念されて株価は下落しました。

ネクステラ・エナジー (NEE)

株価変動: -2.07%
詳細: ネクステラ・エナジーは、米国最大の風力・太陽光発電事業者です。新たな税制により、2027年以降の税控除終了や中国製部材への課税が打撃となり、株価は軟調となりました。

エンフェーズ・エナジー (ENPH)

株価変動: -3.01%
詳細: エンフェーズ・エナジーは、太陽光発電用マイクロインバーターの世界的リーダーです。2027年末での税控除終了や中国製部品への課税強化が逆風となり、投資家の懸念から株価は大きく下げました。


*過去記事 株価変動

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