スノーフレーク株が再加速!AIと新CEOが描く2030年までの成長戦略

2025年に入り、クラウド型データウェアハウスを提供するスノーフレーク(SNOW)の株価が力強い回復を見せています。背景には、新CEOのスリダール・ラマスワミ氏のリーダーシップと、生成AIに関連する新製品群の投入があると、モルガン・スタンレーは指摘しています。

モルガン・スタンレーが「オーバーウェイト」に格上げ

2025年6月24日の米国市場で、スノーフレークの株価は4.41%上昇し、終値は223.14ドルとなりました。これは、アナリストのサンジット・シン氏が同社のカバレッジを新たに担当し、投資判断を「オーバーウェイト」に格上げしたことがきっかけです。同氏は目標株価を262ドルと設定しており、前日の終値213.71ドルから23%の上昇余地があると見込んでいます。

ラマスワミCEOによる経営改革

ラマスワミ氏は2024年2月に前CEOのフランク・スルートマン氏に代わり就任しました。当初は経営陣交代に対する市場の不安から、株価は2024年に22%下落しましたが、2025年は一転して大きく反発しています。

シン氏は「ラマスワミ氏の下で、スノーフレークは営業、販売戦略、プロダクトエンジニアリングのすべてにおいて実行力が高まり、プロダクト売上の成長率も20%台後半で安定してきた」と評価しています。

売上10億ドル突破、AI製品で長期成長を視野に

スノーフレークは先月、四半期ベースで初めて10億ドルを超える売上を記録しました。また、企業のAI関連投資が活発化する中、同社は生成AI製品を新たに発表し、市場からの注目を集めています。

シン氏は、「AIが既存事業の成長を加速させると同時に、データエンジニアリングやAI市場への拡張によって2030年まで年率20%以上の成長が期待できる」と述べています。

他アナリストも成長性に期待

トゥルイスト証券のアナリスト、ジョエル・フィッシュバイン氏もスノーフレークを「買い」と評価し、目標株価を235ドルに設定しています。同氏は「過去2年間でAI分野において大きな進展があり、今後さらに多くのワークロードを獲得できるポジションにある」と指摘しています。

まとめ:AIを軸にさらなる成長へ

スノーフレークは、AIを起点とした新たな成長サイクルに入ったと考えられます。特に、新経営陣のもとで実行力と製品開発スピードが加速しており、投資家の期待が再び高まりつつあります。2025年以降、生成AIとクラウドデータ活用の成長トレンドを追い風に、さらなる飛躍が期待されます。

*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW

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