エヌビディアのフアンCEOが1,000万ドル超の株式売却、新たな取引計画を開始

エヌビディア(NVDA)の創業者であり、社長兼最高経営責任者(CEO)であるジェンスン・フアン氏が、新たに採用した取引計画に基づき、6月20日と23日に合計10万株を売却しました。売却額は総額1,440万ドル、平均売却価格は1株あたり144.04ドルでした。

取引の背景にある「ルール10b5-1」とは

この売却は、米証券取引委員会(SEC)に提出されたフォームによって明らかになったもので、事前に定めた価格や日付、取引数量に従って自動的に売買を実行する「ルール10b5-1」に基づいています。この制度は、経営者などインサイダーによる情報優位性の不正利用を防ぐ目的で導入されたものです。

エヌビディアの広報担当者はこの件に関して、「すべてのジェンスンの売却は、事前に価格・数量・日付が設定された10b5-1計画に基づいています」と述べています。

フアン氏の保有株式数は依然として膨大

今回の売却後も、フアン氏は個人口座で7,570万株以上を保有しており、さらに信託やパートナーシップ、有限責任会社を通じて7億8,340万株を所有しています。

この新しい売却計画は2024年3月20日に設定されたもので、今後600万株を売却する予定です。前回の計画では2023年9月までに600万株を売却しており、その合計売却額は7億ドルを超えていました。

エヌビディア株の直近のパフォーマンス

6月23日時点で、エヌビディア株は年初来で7.4%上昇しています。これはS&P500種株価指数(SPX)の同期間の上昇率2.4%を大きく上回っています。人工知能(AI)関連の需要が引き続きエヌビディア株への投資家の関心を集めている状況です。

まとめ

ジェンスン・フアン氏の売却はあくまでルール10b5-1計画に基づく定期的なものであり、同氏のエヌビディアに対する信頼や長期的なビジョンに変化があるわけではありません。今後もこのような計画的な売却は継続されるとみられますが、依然としてフアン氏は同社の筆頭株主として強い影響力を保持しています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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