6月24日(火)の米国株式市場は、イスラエルとイランの停戦報道およびパウエルFRB議長の議会証言を受けて、大きく反発しました
以下は、24日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
コインベース・グローバル (COIN)
株価変動: +12.10%
詳細: コインベース・グローバルは、米国最大級の暗号資産（仮想通貨）取引所を運営する企業です。ベンチマークキャピタルが目標株価を301ドルから421ドルに引き上げたことで株価は急騰。背景には、ステーブルコイン規制法案「Genius Act」の上院通過があり、同社の主要事業の法的環境改善が期待されています。
アップスタート・ホールディングス (UPST)
株価変動: +9.78%
詳細: アップスタートは、AIを活用した個人向け融資プラットフォームを展開する企業です。パイパー・サンドラーのアナリストが同社のカバレッジを開始し、投資判断を「オーバーウェイト」、目標株価を75ドルに設定したことから株価は大きく上昇しました。
＊関連記事「AI融資で金融を変える！アップスタート株が再評価される理由」
ウーバー・テクノロジーズ (UBER)
株価変動: +7.52%
詳細: ウーバーは配車サービスとデリバリーを提供する米国のテクノロジー企業です。アルファベット傘下のウェイモと提携し、アトランタで自動運転タクシーサービスを開始すると発表したことが材料視され、大幅高となりました。
カーニバル (CCL)
株価変動: +6.91%
詳細: カーニバルは世界最大のクルーズ運航会社です。第2四半期決算が市場予想を上回り、2026年の予約水準が過去最高と発表されたことで、投資家からの信頼が高まり株価が上昇しました。
＊関連記事「カーニバル株が9%急騰！好決算と原油安でクルーズ株に追い風」
リフト (LYFT)
株価変動: +6.09%
詳細: リフトは北米で配車サービスを提供する企業です。TDカウエンが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を21ドルに改定。「2025年の最も有望な中小型株」との評価を受け、買いが集まりました。
スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)
株価変動: +4.77%
詳細: スーパーマイクロはAI・高性能サーバーを提供する米国のテクノロジー企業です。前日の転換社債発表で急落した後、買い戻しが入り反発。年初来では依然として高い上昇率を維持しています。
マスターカード (MA)
株価変動: +2.80%
詳細: マスターカードは世界的な決済ネットワーク企業です。フィサーブが発行するステーブルコイン「FIUSD」の導入を発表し、デジタル決済への対応強化が評価されました。
＊関連記事「マスターカードとフィサーブが提携！FIUSDで決済革命が始まる」
フェデックス (FDX)
株価変動: +0.12%
詳細: フェデックスは国際物流・宅配便大手です。第4四半期決算発表を控えて、様子見ムードの中で小幅上昇にとどまりました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -2.35%
詳細: テスラは電気自動車 (EV) やエネルギー製品を手がける米国のテクノロジー企業です。ロボタクシー展開のニュースで前日に急騰した反動から、この日は利益確定の売りに押されました。
RTX (RTX)
株価変動: -2.72%
詳細: RTX (旧レイセオン) は航空宇宙・防衛装備を手がける企業です。中東の停戦報道により、地政学リスクの低下を背景に売りが優勢となりました。
オキシデンタル・ペトロリアム (OXY)
株価変動: -3.34%
詳細: オキシデンタル・ペトロリアムは米国を代表する石油・ガス会社です。中東停戦により原油価格が下落し、エネルギーセクター全体が売られる中で下落しました。
サークル・インターネット (CRCL)
株価変動: -15.49%
詳細: サークルは米ドルに連動するステーブルコイン「USDC」の発行で知られるブロックチェーン金融企業です。今月の上場以来の上昇率は690％に達し、時価総額は約680億ドルに膨らみましたが、キャシー・ウッド氏率いるARKをはじめとした一部の投資家が利益確定の動きを見せ、株価が大きく下落しました。
＊関連記事「ARKが大量売却！サークル株に利益確定の動きが加速」
＊過去記事 株価変動