6月16日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

6月16日(月)の米国株式市場は上昇。イランが核合意交渉を再開する意思を示したとの報道を受け、中東の地政学リスクが和らいだことが要因です。これを受けて、前週末に急騰した原油価格は反落しました。
以下は、16日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

セージ・セラピューティクス (SAGE)

株価変動: +35.37%
詳細: セージ・セラピューティクスは中枢神経系疾患に対する治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。スーパーナス・ファーマシューティカルズが、1株あたり8.50ドル、総額5億6100万ドルで同社を買収することで合意しました。条件付きで追加の対価(CVR)も支払われる可能性があり、最大3.50ドルの上乗せが期待されます。

ロク (ROKU)

株価変動: +10.43%
詳細: ロクはストリーミングメディア機器およびプラットフォームを提供する企業で、米国の家庭に広く普及しています。アマゾンとの広告連携により、視聴データを統合し、より効率的なターゲティング広告を可能にすることが材料視されました。
*関連記事「ロクがアマゾン広告と提携で株価急騰!広告業界に起こる大変革とは?

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)

株価変動: +8.81%
詳細: AMDはパソコン・サーバー・ゲーム機向けにプロセッサやグラフィックスチップを提供する半導体企業です。AI向け新製品の発表と、パイパー・サンドラーによる目標株価引き上げが追い風となり、大幅上昇しました。
*関連記事「AMD、AIインフラ新製品を発表し株価が急上昇

インサイト (INCY)

株価変動: +5.12%
詳細: インサイトはがんや免疫疾患に対する治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。血液がんの一種である骨髄増殖性腫瘍に対する治療薬「INCA033989」の治験で、全ての投与量において血小板数の正常化を示したことが好感されました。

USスチール (X)

株価変動: +5.10%
詳細: USスチールはアメリカを代表する鉄鋼メーカーです。日鉄による買収が米政府に承認され、国家安全保障上の配慮として「ゴールデンシェア」が発行されることになりました。日鉄は総額140億ドル規模の投資を予定しています。

ヴィクトリアズ・シークレット (VSCO)

株価変動: +2.36%
詳細: ヴィクトリアズ・シークレットは米国の有名ランジェリーブランドで、世界中で店舗展開を行っています。アクティビスト投資家バリントン・キャピタルによる株式取得を受け、経営改善への期待が高まりました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: +1.92%
詳細: エヌビディアはAI・グラフィックス用半導体の世界的リーダーで、生成AIやデータセンター市場の成長を背景に株価は堅調です。3週連続の上昇を記録しています。
*関連記事「エヌビディア株が反発、ソブリンAI構想と欧州市場拡大が追い風に

テスラ (TSLA)

株価変動: +1.17%
詳細: テスラは電気自動車やエネルギー製品を手掛けるテクノロジー企業です。CEOのイーロン・マスク氏が、ロボタクシー事業を6月22日に開始する計画を明らかにし、株価が上昇しました。

ボーイング (BA)

株価変動: +0.69%
詳細: ボーイングは世界的な航空機メーカーで、防衛・宇宙分野にも事業展開しています。インドで発生した787型機の墜落事故をめぐり、フライトレコーダーの解析による原因解明が注目されています。

サレプタ・セラピューティクス (SRPT)

株価変動: -42.12%
詳細: サレプタ・セラピューティクスは遺伝子治療に特化したバイオ医薬品企業です。デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者の死亡例を受け、同社は治験とElevidysの供給を一時停止しました。リスク軽減策を含む対応が急がれています。


*過去記事 株価変動

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