昼食1回分の節約で、33年後に100万ドル?──小さな習慣が築く資産形成の話

  • 2025年5月27日
  • 2025年5月27日
  • BS余話

日々の生活の中で、ちょっとした出費が積み重なり、大きな金額になっていることに気づくことはありませんか?米国の投資情報サイト「モトリーフール」に、興味深い記事が掲載されました。「毎日のランチ代を節約することで、将来的に100万ドルの資産を築ける可能性がある」というのです。

昼食の代金を投資に回すとどうなるか?

記事では、1回あたり15ドルのランチを外食せずに節約し、その分を毎月積立投資に回した場合のシミュレーションが紹介されています。前提は以下の通りです:

  • 節約額:月325ドル
  • 年平均利回り:10%(米国株式市場の長期平均)
  • 投資期間:33年間
  • 投資口座:IRA(日本でいうところのiDeCoやNISAのような税制優遇口座)

このシンプルな前提のもとで試算したところ、33年後には約100万ドルに達する可能性があるという結果が示されています。

日本に置き換えた場合の考察

では、これを日本の生活環境に置き換えるとどうなるでしょうか?

例えば、都市部のランチ代は平均して800~1,200円程度。仮に毎日1,000円のランチを自炊やお弁当に切り替えて節約できたとすると、月20営業日で20,000円の節約になります。

この2万円を、年利5~7%程度で運用できた場合(保守的に見積もっても)、30~35年後には数千万円規模の資産になる可能性があります。米国株ETFやインデックスファンドを活用し、つみたてNISAやiDeCoなどの非課税制度を最大限活用すれば、実現性は決して低くありません。

一方で、日本の平均賃金やインフレ率、年金制度の不安定さを考えると、より早い段階からの資産形成の必要性はむしろ米国以上と言えるかもしれません。

大切なのは「継続」と「仕組み化」

このような試算を目にすると、私たちが何気なく行っている日々の消費行動を見直す良いきっかけになります。日本でも、ちょっとした節約と投資の習慣が、将来の経済的安心につながる可能性を秘めています。

大切なのは「継続」と「仕組み化」。日々の支出を少し見直し、無理なく投資に回す仕組みを整えることが、誰にとっても実行可能な第一歩です。モトリーフールの記事は、そのような未来への扉を開くヒントを与えてくれる内容でした。

最新情報をチェックしよう!