2025年5月21日、米国のクラウドデータウェアハウス企業スノーフレーク(SNOW)が2026年度第1四半期の決算を発表し、予想を上回る業績を示しました。これにより、同社の株価は時間外取引で7.5%上昇しました。
スノーフレークの2026年度第1四半期決算概要
- 売上高:10億4,000万ドル(前年同期比26%増)
- 製品売上高:9億9,680万ドル(前年同期比26%増)
- 調整後1株当たり利益(EPS):0.24ドル(前年同期比71%増)
- GAAPベースの純損失:4億3,000万ドル
- ネット売上維持率:124%
- 1,000万ドル以上の年間製品売上高を持つ顧客数:606社(前年同期比27%増)
- フォーブス・グローバル2000企業の顧客数:754社(前年同期比4%増)
- 残存パフォーマンス義務(RPO):67億ドル(前年同期比34%増)
これらの結果は、企業が人工知能(AI)やデータ分析への投資を強化していることを背景に、スノーフレークのプラットフォームへの需要が高まっていることを示しています。特に、オープンAIやアンソロピックとの提携により、同社のAI機能が強化され、顧客のAIモデルの開発と運用が容易になっています。
今後の見通しとガイダンス
- 第2四半期の製品売上高予想:10億3,500万ドル〜10億4,000万ドル(前年同期比約25%増)
- 2026年度通期の製品売上高予想:43億3,000万ドル(前年同期比25%増)
これらの予想は、アナリストのコンセンサス予想を上回っており、同社の成長持続性に対する市場の信頼を反映しています。特に、AI関連の需要増加が、今後の収益拡大の原動力となると期待されています。
株価の動向と投資家の反応
決算発表後、スノーフレークの株価は時間外取引で7.5%上昇し、192ドルを超えました。2025年初来で同社の株価は16%上昇しており、S&P 500指数の0.6%の下落と比較しても好調なパフォーマンスを示しています。この背景には、企業のAI関連投資の増加や、スノーフレークのプラットフォームの利便性・信頼性の高さが評価されていることがあります。
まとめ
スノーフレークは、2026年度第1四半期において、売上高・利益ともに市場予想を上回る好決算を発表しました。特に、AI分野への積極的な取り組みが、今後の成長を支える重要な要素となっています。企業のデータ活用ニーズが高まる中、スノーフレークのプラットフォームは、その柔軟性と拡張性により、引き続き注目される存在となっています。
*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW