5月21日(水)の米国株式市場は、20年債の入札不調を受けて長期金利が急騰し、主要株価指数が約1カ月ぶりの大幅下落となりました。
以下は、21日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
Xポン (XPEV)
株価変動: +13.00%
詳細: Xポンは中国の電気自動車(EV)メーカーです。最新の四半期では売上高が前年同期比で2倍以上の158億1,000万元に達し、損失も縮小しました。2025年第2四半期には102,000~108,000台の納車を見込んでおり、成長期待が高まっています。
アルファベット (GOOGL)
株価変動: +2.79%
詳細: アルファベットはGoogleの親会社で、世界最大級のテクノロジー企業です。Googleの開発者会議で「AIモード」という新しい検索体験を発表し、人工知能を活用した革新的な検索技術の導入を進めています。
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ロウズ (LOW)
株価変動: -1.68%
詳細: ロウズはアメリカの住宅リフォーム用品大手企業です。第1四半期の業績は予想を上回りましたが、住宅市場の不透明感が指摘され、株価は下落しました。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: -1.91%
詳細: エヌビディアはAIやGPU分野で世界をリードする半導体メーカーです。中国シェア半減も、中東・欧州の巨大AIプロジェクトが成長ドライバーになるとの期待から株価は一時急騰しましたが、その後市場全体の流れに押されて下落しました。
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テスラ (TSLA)
株価変動: -2.68%
詳細: テスラは電気自動車のリーディングカンパニーです。イーロン・マスクCEOが今後5年間もCEOを続ける意向を示し、ロボタクシーのサービスを6月にテキサス州で開始する計画を明かしましたが、市場の反応は限定的でした。
バイドゥ (BIDU)
株価変動: -4.32%
詳細: バイドゥは中国を代表するIT・AI企業です。第1四半期はAI関連事業の好調により業績が予想を上回りましたが、中国企業全体への警戒感が株価を押し下げました。
テイクツー・インタラクティブ (TTWO)
株価変動: -4.52%
詳細: テイクツーは『グランド・セフト・オート』などの人気ゲームを提供するゲームソフト企業です。10億ドル規模の新株発行計画を発表し、株式の希薄化懸念が広がったことから、株価が下落しました。
ターゲット (TGT)
株価変動: -5.21%
詳細: ターゲットはアメリカの大手ディスカウント小売チェーンです。第1四半期の業績が予想を下回り、売上高が前年同期比で減少したことに加え、通期の見通しも下方修正され、株価は下がりました。
ユナイテッドヘルス・グループ (UNH)
株価変動: -5.78%
詳細: ユナイテッドヘルスはアメリカ最大の医療保険会社です。CEOの辞任、2025年の業績見通し撤回、さらに司法省によるメディケア詐欺の調査報道が重なり、株価は大きく下落しました。
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パロアルトネットワークス (PANW)
株価変動: -6.80%
詳細: パロアルトネットワークスはサイバーセキュリティ分野のリーディング企業です。第3四半期の業績は良好でしたが、第4四半期の売上高見通しが市場予想を下回り、投資家の失望を招きました。
フェア・アイザック (FICO)
株価変動: -15.74%
詳細: フェア・アイザックは信用スコア「FICOスコア」を提供する信用分析会社です。スコア利用料の引き上げに関する政治的批判が浮上し、市場の不安を招いて株価が急落しました。
VFコーポレーション (VFC)
株価変動: -15.80%
詳細: VFコーポレーションは「The North Face」や「Timberland」などのブランドを展開するアパレル企業です。第4四半期の売上が前年同期比で減少し、第1四半期の見通しも弱含みとなったことで、株価が大きく下がりました。
ウルフスピード(WOLF)
株価変動: -59.11%
詳細: ウルフスピードはパワー半導体の製造企業で、主に炭化ケイ素(SiC)を用いた製品を提供しています。財務状態の悪化により、破産法第11章の適用を申請する準備を進めていると報じられ、株価は急落しました。
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*過去記事 株価変動