5月16日(金)の米国株式市場でS&P500は+0.70%の上昇を記録し、今週は毎日続伸となりました。これは、5カ月連続で低下する消費者信頼感指数をものともせず、市場全体が楽観的なムードを維持していることを示しています。
以下は、16日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
クォンタム・コンピューティング (QUBT)
株価変動: +39.29%
詳細:
量子コンピュータ技術を開発するスタートアップ企業クォンタム・コンピューティングは、第1四半期で黒字転換(利益1万7000ドル)を達成。アリゾナ州の新工場建設が完了し、今後の事業展開に期待が集まりました。
*関連記事「【QUBT急騰】クォンタム・コンピューティング、量子チップ工場完成で株価36%爆上げ!今後の株価は?」
コインベース (COIN)
株価変動: +9.01%
詳細:
米国最大級の仮想通貨取引所であるコインベースは、ビットコインなどの暗号資産取引を提供しています。データ流出やSEC(証券取引委員会)による調査というネガティブ材料が相次ぎましたが、アナリストが冷静な評価を示したことで株価は反発しました。
ユナイテッドヘルス・グループ (UNH)
株価変動: +6.40%
詳細:
米国最大の医療保険会社ユナイテッドヘルスは、メディケア関連事業を含む総合ヘルスケアサービスを展開しています。米司法省による刑事捜査やCEOの辞任、業績見通しの停止といった悪材料が続く中、過度な売られ過ぎを受けて6.4%の反発となりました。
スーパー・マイクロ・コンピューター (SMCI)
株価変動: +4.98%
詳細:
AIサーバーや高性能コンピューティング向けシステムを手掛けるスーパー・マイクロ・コンピューターは、今週42%の急騰を記録しました。依然として52週高値からは60%以上下落していますが、AI需要の高まりが再評価されています。
コンステレーション・ブランズ (STZ)
株価変動: +2.61%
詳細:
ビールブランド「モデロ」や「コロナ」の米国販売権を持つコンステレーション・ブランズは、バークシャー・ハサウェイによる保有株の倍増(1200万株)が明らかになり、上昇しました。
チャーター・コミュニケーションズ (CHTR)
株価変動: +1.83%
詳細:
米国のケーブルテレビおよびブロードバンド通信大手チャーター・コミュニケーションズは、Cox Communicationsの345億ドルでの買収を発表。市場シェア拡大への期待感から上昇しました。
ネットフリックス (NFLX)
株価変動: +1.15%
詳細:
世界最大級のストリーミングサービス企業ネットフリックスは、サブスクリプション会員の増加と利益成長を背景に株価が堅調推移。時価総額は初めて5000億ドルを突破し、投資家の関心を集めています。
*関連記事「25%急騰のネットフリックス、株価1,230ドル目標へ|アナリストが語る成長シナリオ」
メタ・プラットフォームズ (META)
株価変動: -0.55%
詳細:
Facebookを運営する米国IT大手メタ・プラットフォームズは、AI大規模言語モデルの開発遅延が報じられ、株価は下落。エンジニアリング面での課題が明らかになっています。
*関連記事「AI覇権争いで足踏み…メタ・プラットフォームズの「Llama 4」再遅延が示す現実」
カヴァ・グループ (CAVA)
株価変動: -2.27%
詳細:
地中海料理を提供する米国のファストカジュアルレストランチェーン、カヴァ・グループは、第1四半期決算で市場予想を上回る利益・売上高を発表し、ガイダンスも上方修正。しかし、材料出尽くし感から2.3%の下落となりました。
テイクツー・インタラクティブ (TTWO)
株価変動: -2.41%
詳細:
「グランド・セフト・オート(GTA)」シリーズで知られる米国ゲーム開発会社テイクツー・インタラクティブは、第4四半期決算発表と同時にGTA6の発売延期(2026年5月26日)と売上見通しが市場予想を下回ることを公表し、下落しました。
ノボ・ノルディスク (NVO)
株価変動: -2.69%
詳細:
糖尿病治療薬「オゼンピック」や減量薬「ウェゴビ」で知られるデンマークの製薬大手ノボ・ノルディスクは、CEO交代の報道を受けて2.7%下落。過去12カ月で米国預託証券は50%近く下落しています。
アプライド・マテリアルズ (AMAT)
株価変動: -5.25%
詳細:
半導体製造装置の世界最大手アプライド・マテリアルズは、第2四半期決算で調整後利益が市場予想を上回ったものの、第3四半期の売上ガイダンスが予想をわずかに下回ることから大きく下落しました。
*関連記事「アプライド・マテリアルズ決算速報!AI特需でも株価5%急落、その理由とは?」
ドクシミティ (DOCS)
株価変動: -10.08%
詳細:
医療従事者向けオンラインプラットフォームを運営するドクシミティは、第4四半期決算は堅調でしたが、次期四半期の売上ガイダンスが市場予想を下回ることが嫌気され、10%の急落となりました。
*関連記事「【速報】ドクシミティが好決算発表も株価急落!投資家が嫌った“あのポイント”とは」
*過去記事 株価変動