アクソン・エンタープライズが好決算で株価急騰!13四半期連続成長の理由とは?

米国の法執行機関向け製品を展開するアクソン・エンタープライズ(AXON)が2025年第1四半期決算を発表し、前年同期比で大幅な成長を記録しました。同時に通期の業績見通しも上方修正され、市場はこの結果を好感。決算発表翌日の5月8日の米国市場の午前の取引で、株価は15%上昇しました。

ソフトウェア主導の成長が続く

アクソン・エンタープライズは、スタンガン、ボディカメラ、証拠管理ソフトウェアなどを主力製品とし、法執行機関向けの技術ソリューションを提供しています。第1四半期の売上高は6億400万ドル、1株あたり利益は1.41ドルとなり、アナリスト予想の売上5億8,600万ドル・1株あたり利益1.24ドルを大きく上回りました。

売上高は前年同期比31%増、1株利益は23%増加し、13四半期連続で売上成長が25%以上を記録しました。特にソフトウェア分野の成長が顕著で、売上は39%増加。これにより将来的な成長の基盤がより強固になったといえます。

さらに、年間経常収益(ARR)は34%増の11億ドルに達し、純収益維持率も123%に上昇。これは既存顧客が引き続きアクソンの製品・サービスに対して支出を拡大していることを示しています。

通期ガイダンスを上方修正

アクソン・エンタープライズは、2025年通期の売上見通しを26億〜27億ドルとし、従来予想を5,000万ドル上回る水準に引き上げました。中央値で見れば前年比27%の成長が見込まれています。

また、同社は最近、車載インテリジェンスプラットフォームをアップデートし、自動ナンバープレート認識機能やリアルタイムのカメラアラートなどの新機能を追加しました。こうした技術革新により、顧客との関係をさらに強固にし、収益機会を広げています。

割高懸念も成長の勢いは止まらず

アクソン・エンタープライズは長年にわたって投資家の期待に応え続けてきた企業です。ただし、同社の株式は将来の成長が既に株価に織り込まれているという見方もあります。現在、予想PERは100倍を超えており、バリュエーション面では割高と見る向きもあります。

このような高評価の銘柄は、好決算を出しても市場予想をわずかに下回っただけで大きく売られるリスクがあります。一方で、顧客との強固な関係性と継続的な製品拡充によって、成長の勢いは止まっていません。

ボラティリティを受け入れられる投資家にとっては、今後も注目に値する成長企業といえます。

*過去記事「2000%上昇の実績!アクソンの成長ストーリーは終わらない

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