クラウドセキュリティ分野で急成長を続けるデータドッグ(DDOG)は5月6日の米国市場開始前に、2025年第1四半期の決算を発表しました。調整後1株あたり利益は46セントとなり、市場予想の43セントを上回りました。売上高は7億6200万ドルで、前年同期比25%の増加となり、アナリスト予想の7億4100万ドルを超えました。
CEOのオリヴィエ・ポメル氏は、「データドッグは第1四半期において堅実な業績を達成しました。現在、データドッグプラットフォーム全体での革新を加速させており、顧客がモダンなクラウド環境で重要なビジネス課題を解決できるようサポートしています」とコメントしています。
強気なガイダンスと市場予想の上回り
データドッグは第2四半期の売上見通しを7億8700万ドル〜7億9100万ドルと発表しており、これは市場予想の7億7100万ドルを上回る水準です。さらに、2025年通期の売上高見通しについても、32億1500万ドルから32億3500万ドルに引き上げられました。これも市場予想の31億9800万ドルをわずかに上回る内容となっています。
株価は下落後に反発
5月6日の米国市場では、開始直後に下落したものの、その後上昇に転じ0.3%上昇し、終値は106.02ドルとなりました。これは、好調な決算内容と強気なガイダンスが投資家の信頼を回復させたことが背景にあります。
今後の注目ポイント
データドッグのようなクラウドセキュリティ企業は、生成AIの導入加速やハイブリッドクラウドの拡大といったトレンドの恩恵を受けるポジションにあります。今後は競合であるエヌビディアやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなどとの技術提携や顧客基盤の拡大が鍵となりそうです。
投資家としては、短期的な株価変動に惑わされず、企業のファンダメンタルズと成長ポテンシャルに着目した判断が求められます。
*過去記事はこちら データドッグ DDOG