エヌビディア株が上昇中、アマゾンのAI関連投資が追い風に

エヌビディア(NVDA)の株価は5月2日の取引開始時に2.7%上昇し、114.57ドルを付けました。前日にも2.5%の上昇を記録しており、2日連続の上昇となっています。

この背景には、アマゾン・ドット・コム(AMZN)の好調な決算内容と、今後も継続されるAI関連インフラへの積極的な投資計画があります。

アマゾンがAIインフラ投資に積極姿勢を示す

アマゾンの2024年第1四半期の設備投資額は243億ドルとなり、前年同期の139億ドルから大幅に増加しました。このまま進めば、年間で1,000億ドルの設備投資という計画通りの進捗になります。

アマゾンの経営陣は、これらの投資が主にアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を通じたAIサービス需要への対応であり、独自開発のAIチップ「Trainium」や、北米および国際セグメント向けの技術インフラ整備に関連していると説明しました。

他社のAI投資も追い風に

アマゾンだけでなく、マイクロソフト(MSFT)やメタ・プラットフォームズ(META)も今週、AIデータセンターへの投資を継続する意向を明らかにしています。これにより、AI関連のハードウェア需要が引き続き高まる見込みであり、エヌビディアにとっても有利な環境が続いています。

アマゾンのアンディ・ジャシーCEOはアナリスト向けの説明会で、「もっと多くの顧客にサービスを提供し、ビジネスとしての収益も伸ばせるはずです。現在も多くのTrainium2インスタンスや、次世代のエヌビディア製インスタンスが今後数か月以内に導入される予定です」と述べました。

他の半導体銘柄にも好影響

半導体業界全体にもポジティブな影響が見られました。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価は2.3%上昇し、ブロードコム(AVGO)も2%の上昇となっています。AI関連インフラ投資の恩恵はエヌビディアだけでなく、広範な半導体セクターに波及していることがうかがえます。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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