アマゾン決算発表直前!ウォール街予想と注目ポイントを解説

アマゾン(AMZN)は5月1日の米国市場終了後に2025年第1四半期の決算を発表する予定です。投資家たちは、関税が同社のビジネスにどのような影響を与えているかに注目しています。

売上高と利益の市場予想

ウォール街のコンセンサス予想では、アマゾンの3月期四半期売上高は1,552億ドル、1株あたり調整後利益(EPS)は1.37ドルと見込まれています。現在の四半期(4-6月期)については、売上高1,612億ドル、EPSは1.38ドルという見方が一般的です。

UBSによる評価と目標株価の修正

UBSのアナリストであるスティーブン・ジュ氏は4月29日にアマゾン株の「買い」評価を再確認しましたが、目標株価は272ドルから253ドルに引き下げました。その理由として関税によるリスクを挙げています。

同氏は、「関税による一定の需要減退が見込まれる」と述べ、関税による価格上昇が売上に悪影響を与える可能性があると指摘しています。

アマゾンの株価は4月30日の終値で184.42ドルとなり、前日比で1.6%下落しました。今年に入ってからの下落率は16%に達しています。

米中間の関税問題がアマゾンに与える影響

アナリストは、米国で流通する商品の約半分が輸入品であることを指摘しています。2025年4月、トランプ大統領は中国からの輸入品に対して145%という関税率を発表しましたが、その後ホワイトハウスは一部のテクノロジー製品については一時的な免除措置を講じました。これに対抗する形で中国側も米国製品に対して関税を課しています。

関税問題は政治的にも敏感な話題です。4月29日にはアマゾンが注文内容に関税の内訳を明記することを検討しているという報道がありましたが、ホワイトハウスはこれを「敵対的かつ政治的な行為」と位置づけ、アマゾンはその報道を否定しました。

今後の注目点

アマゾンが発表する決算では、関税が具体的にどのように売上や利益に影響を与えているのかが焦点となります。加えて、消費者への価格転嫁がどの程度進んでいるか、また今後のガイダンスにどのような見通しが示されるかにも注目が集まっています。

関税を巡る政策動向と企業の対応は、今後の米国株投資においても重要な判断材料となる可能性があります。今回のアマゾンの決算発表は、投資家にとって見逃せないイベントとなっています。

*過去記事はこちら アマゾン AMZN

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