【速報】サービスナウが約10%急騰!政府向けAIビジネスで30%成長見込みとは?

  • 2025年4月24日
  • 2025年4月24日
  • BS余話

米国の大手ソフトウェア企業であるサービスナウ(NOW)は4月23日、政府関連支出の削減懸念や不透明なマクロ経済環境を乗り越え、堅調な2025年第1四半期決算を発表しました。この発表を受け、株価は時間外取引で約10%上昇しました。

ウォール街では、イーロン・マスク氏が主導する「政府効率化省(Department of Governmental Efficiency)」による職員削減と予算カットが、同社の公共部門ビジネスに打撃を与えるのではという懸念がありました。しかし、サービスナウの最高経営責任者(CEO)であるビル・マクダーモット氏は、むしろこのような動きが同社にとって追い風になると述べました。

「効率化」はサービスナウの強み

マクダーモット氏は「私たちは政府のコスト削減に貢献するソリューションを提供する企業です」と語りました。官公庁が高コストなレガシーシステムから、サービスナウの効率的なクラウドベースのソリューションに移行する動きが顕著になっており、同社は公共部門において前年比30%の成長を見込んでいます。

予想を上回る業績とガイダンスの上方修正

2025年第1四半期のサブスクリプション売上は30億500万ドルで、アナリスト予想の29億9,800万ドルを上回りました。また、今後12か月以内に認識される予定の契約売上である「現行残存パフォーマンス義務(cRPO)」は103億1,000万ドルに達し、こちらも市場予想(101億1,000万ドル)を上回りました。

調整後1株利益は4.04ドルで、前年の3.41ドルから大幅に増加し、アナリスト予想の3.83ドルを上回る結果となりました。

通年のサブスクリプション売上ガイダンスも引き上げられ、126億4,000万ドルから126億8,000万ドルの範囲に設定されました。これにより、為替の影響を除いた成長率は19.5%となる見通しです。為替の影響を考慮する前は19.5%〜20%の成長を予想していましたが、米ドルの弱含みによりレンジが狭まりました。

AIと迅速な導入が成長を加速

サービスナウでは人工知能(AI)の活用が大きなビジネスドライバーになっています。自社の技術スタック全体にわたる統合を進め、データをワークフロー層にまで引き上げることで、「エージェントAI」によるタスクの自動化を推進しています。また、導入の迅速性も高く評価されており、顧客からの支持を得ています。

投資家への示唆

ソフトウェア業界が全体的に不安定な中で、明確なガイダンスを示し業績を着実に伸ばすサービスナウのような企業は、投資家にとって貴重な存在です。政府部門での安定した収益基盤とAIを活用した効率化の需要拡大が、同社の成長を後押ししている点は注目に値します。

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