アップルが新型MacBook AirとMac Studioを発表!AI対応M4チップを搭載

アップル(AAPL)は3月5日、新型MacBook AirとMac Studioを発表しました。新しいMacBook Airには、AI処理を強化したM4チップが搭載され、Mac StudioにはM4 MaxとM3 Ultraの2つの構成が用意されています。価格も改定され、MacBook Airのエントリーモデルは999ドルからとなっています。この記事では、新型MacBook AirとMac Studioの詳細、そしてアップルのパソコン事業の最新動向について解説します。

M4チップ搭載の新型MacBook Airの特徴

アップルは、新型MacBook Airに最新のM4チップを搭載しました。M4は、昨年のiPad Proに初めて導入されたチップで、今回のMacBook Airではさらなる進化を遂げています。

  • 価格:13インチモデルは999ドル、15インチモデルは1,199ドル。前モデル(M3搭載機)から100ドル値下げされました。
  • パフォーマンス向上:M4チップは10コアのCPUを搭載し、M3の8コアCPUよりも処理能力が向上。グラフィック性能も10コアGPUを搭載し、M1モデルと比較すると2倍の速度で動作します。
  • AI処理の強化:M4チップによるAI処理速度はM1モデルと比べて3倍向上しました。これは、機械学習を活用したアプリケーションや画像処理などのパフォーマンス向上に貢献します。
  • 外部ディスプレイ対応:従来のMacBook Airでは1台の外部ディスプレイのみ接続可能でしたが、新型では2台の外部ディスプレイに接続可能となりました。
  • 新色の追加:新たに「スカイブルー」カラーがラインナップに加わりました。
  • カメラ性能の向上:12メガピクセルのビデオ会議用カメラを搭載し、Center Stage機能やDesk View機能にも対応しました。
  • メモリオプションの拡大:従来の24GBから最大32GBのメモリに対応。
  • バッテリー持続時間:13インチ・15インチモデルともに最大18時間のバッテリー駆動時間を維持。

Mac StudioがM4 MaxとM3 Ultraを搭載しパワーアップ

Mac Studioは約2年ぶりにアップデートされ、M4 MaxまたはM3 Ultraの選択肢が用意されました。

  • 価格:M4 Maxモデルは1,999ドル、M3 Ultraモデルは3,999ドルから。
  • パフォーマンス向上
    • M4 Max搭載モデルはM1 Maxモデルより3.5倍の性能向上。
    • M3 Ultra搭載モデルはM1 Ultra搭載モデルと比較して2.6倍の高速化。
  • CPU・GPUの強化
    • M4 Max:16コアCPU、40コアGPU(M2 Maxの12コアCPU・38コアGPUから向上)
    • M3 Ultra:32コアCPU、80コアGPU(M2 Ultraの24コアCPU・76コアGPUから向上)
  • Ray Tracing対応:グラフィック描写技術であるRay Tracingをサポートし、ゲームや映像制作のパフォーマンスが向上。
  • メモリとストレージの強化:最大512GBのメモリと、最大16TBのストレージが選択可能。
  • Thunderbolt 5搭載:高速データ転送が可能なThunderbolt 5ポートを搭載。

最上位構成のMac Studio(M3 Ultra搭載、メモリ512GB、ストレージ16TB)は14,099ドルにもなります。

アップルのMac事業が好調を維持

2025年初めのアップルの売上報告によると、Macの売上は前年同期比16%増の89億9,000万ドルに達しました。これは、ウォール街の予想(79億4,000万ドル)を大きく上回る結果となりました。ティム・クックCEOは、MacBook Airの好調がこの成長の要因の一つであると述べています。

この成長の背景には、Mシリーズチップによる性能向上と価格の見直しがあります。特に、今回のMacBook Airの値下げがエントリーモデルの販売を後押しすると見られています。

今後のMac Proの展開にも注目

今回の発表では、最上位モデルであるMac Proのアップデートはありませんでした。しかし、Mac StudioのM3 Ultra搭載機がMac Pro(M2 Ultra搭載)の性能を上回るため、次世代Mac Proにはさらに強力な新型チップが採用される可能性が高いと考えられます。

また、AI市場の拡大に伴い、Mac StudioはAI開発者向けのマシンとしても注目されています。アップルがエヌビディアのようなAI向けハードウェア市場でどのように競争していくのかも今後の焦点となります。

まとめ:MacBook AirとMac Studioの進化がアップルの成長を支える

新型MacBook AirとMac Studioは、AI処理の強化やグラフィック性能の向上など、進化を遂げました。特に、価格の見直しによるコストパフォーマンスの向上が、MacBook Airの販売拡大につながると予想されます。また、Mac Studioのアップデートにより、クリエイターやAI開発者にとっても魅力的な選択肢となりました。

アップルのMac事業は今後も成長を続けると予想され、次世代のMac Proにも注目が集まります。2025年は、アップルがAI対応PC市場でどのような戦略を打ち出すのかが鍵となる1年になりそうです。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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