大手年金基金がポートフォリオを調整!今後の注目銘柄とは?

  • 2025年3月3日
  • 2025年3月3日
  • BS余話

カリフォルニア州の教職員退職年金制度(CalSTRS)は、最新の証券取引委員会(SEC)への提出書類で、投資ポートフォリオに大きな変更を加えたことを公表しました。今回の変更では、ビットコイン関連銘柄として注目される マイクロストラテジー(MSTR) の株式を買い増したほか、ヌー・ホールディングス(NU) の株式を増やしました。一方で、小売業者である ダラー・ゼネラル(DG) の持ち株を減らし、エネルギードリンクを手掛ける セルシウス・ホールディングス(CELH) の株式を一部売却しました。

CalSTRSのポートフォリオ変更の背景

CalSTRSは、これらの投資について詳細なコメントを控えましたが、「当社の公共株式ポートフォリオは、パッシブおよびアクティブ戦略を用いて運用されています。保有銘柄は、ポートフォリオのリバランス、企業の合併、株式分割、社名変更などのコーポレートアクションによって変更される場合があります」と説明しました。

2025年1月31日時点で、CalSTRSの資産総額は約3,529億ドルに達しており、カリフォルニア州公務員退職年金制度(CalPERS)に続く、米国の公的年金の中で第2位の規模を誇ります。

マイクロストラテジーの株式を買い増し

CalSTRSは、マイクロストラテジー の株式を32,191株買い増し、保有株数を285,785株に引き上げました。マイクロストラテジー の株価は2024年に358%急騰し、S&P500指数の23%上昇を大きく上回りました。しかし、2025年に入ると、同社の株価は12%下落し、S&P500指数の1.2%上昇とは対照的な動きを見せています。

マイクロストラテジー は、ビットコインの購入資金を調達するために株式や負債を売却するというユニークなビジネスモデルを採用しており、投資家は同社が保有する暗号資産をプレミアム価格で評価しています。2月上旬には、同社の優先株式が9%の利回りを持つ魅力的な投資対象であると指摘されていました。

ヌー・ホールディングスへの投資拡大

ヌー・ホールディングス は、ラテンアメリカ最大のフィンテック銀行である「ヌーバンク(Nubank)」を運営する企業です。CalSTRSは、同社の株式を110万株買い増し、合計140万株を保有することになりました。

この企業は、ブラジル、メキシコ、コロンビアなどの銀行口座を持たない消費者層にサービスを提供しており、成長余地の大きい市場をターゲットにしています。2024年の ヌー・ホールディングス の株価は24%上昇し、2025年に入ってからも3.8%上昇しています。

また、著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは、2025年2月中旬に ヌー・ホールディングス の保有株を半分の4,020万株に削減しました。

*関連記事「ウォーレン・バフェットも注目!ヌー・ホールディングスの成長ポテンシャルとは?

ダラー・ゼネラルの持ち株を削減

ダラー・ゼネラル の株価は2024年に44%急落し、2025年も2.2%の下落が続いています。業績不振と慎重な見通しが重なり、株価は低迷しました。しかし、バロンズ誌は依然として強気の姿勢を示しており、「投資家が再びこの小売業者に関心を持つには、それほど大きな改善は必要ない」と分析しています。

CalSTRSは、ダラー・ゼネラル の株式を69,336株売却し、保有株数を281,385株に減らしました。

セルシウスの持ち株を削減

セルシウスは、エナジードリンク市場において急成長を遂げている企業ですが、2024年には株価が52%下落し、2025年も2.5%の下落が続いています。

この下落の背景には、主要販売パートナーであるペプシコが第1四半期と第2四半期に在庫を減らしたことが影響しています。さらに、2024年11月に発表された9月期の決算が市場予想を下回ったことも、株価の低迷につながりました。

しかし、バロンズ誌は「ペプシのサプライチェーン調整が落ち着けば、セルシウスの売上も回復する」との見解を示しています。

CalSTRSは、セルシウスの株式を113,544株売却し、保有株数を143,579株に減らしました。

*関連記事「セルシウスの株価が急騰!アラニ・ヌ買収で成長の可能性が再燃

まとめ

CalSTRSは、今回のポートフォリオ調整で マイクロストラテジーヌー・ホールディングス の持ち株を増やし、ダラー・ゼネラルセルシウス の持ち株を削減しました。これらの動きは、同年金基金のリスク管理と市場トレンドを反映したものと考えられます。

2025年の市場動向を踏まえると、特に ビットコイン関連銘柄やフィンテック企業の成長 に注目が集まる可能性があります。一方で、小売業界やエナジードリンク市場の回復 も投資家の関心を集めるポイントとなりそうです。

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