スノーフレークの第4四半期決算、ウォール街予想を大きく上回る

クラウドベースのデータストレージ企業であるスノーフレーク(SNOW)が2月26日に発表した2024年第4四半期決算は、ウォール街の予想を大きく上回り、同社の株価上昇に貢献しました。

売上が市場予想を上回る好決算

スノーフレークの第4四半期の売上は9億8,680万ドルとなり、1株当たりの利益は30セントでした。これは、アナリスト予想の9億5,700万ドルの売上と1株当たり18セントの利益を大きく上回る結果となりました。

また、同社の製品売上は9億4,330万ドルとなり、予想の9億1,400万ドルを上回りました。これにより、26日の時間外取引で株価は10.9%上昇しました。

前年同期のスノーフレークの売上は7億7,500万ドル、製品売上は7億3,800万ドルでした。当時の1株当たりの利益は35セントでした。

2025年第1四半期および通期の見通し

スノーフレークは、2025年第1四半期の製品売上を9億5,500万ドル〜9億6,000万ドルと予想しました。アナリスト予想の9億6,100万ドルに若干届かない水準ですが、通期の製品売上高は42億8,000万ドルと見込まれており、ウォール街の予想(42億3,000万ドル)を上回っています

AI市場の成長と不確実性

サード・ブリッジのアナリストであるジョーダン・バーガー氏は、「スノーフレークはデータウェアハウス市場のリーダーであり続ける一方で、AI市場の短期的な成長の不確実性は依然として高い」と指摘しています。

スノーフレークの株価は2025年に入ってから7.6%上昇しましたが、過去1年では28%下落しています。高いバリュエーション、CEOの退任、競争の激化が株価の重しとなっています。現在の株価は、今後12ヶ月間の予想利益の161倍という高い水準で取引されています。

マイクロソフトとの提携拡大とAI技術の進化

スノーフレークは、人工知能(AI)関連の投資を積極的に行う企業から引き続き利益を得ている状況です。同社のスリダール・ラマスワミCEOは、「当社のAI機能ファミリーであるスノーフレーク・コルテックスは急速に普及している」と述べています。

また、2025年2月にはマイクロソフトとの提携を拡大し、OpenAIのモデルをスノーフレーク・コルテックスAIに直接統合することを発表しました。これにより、スノーフレークのプラットフォーム上で、より高度なAIモデルを活用できるようになります。

スノーフレークの今後の展望

スノーフレークは、世界で最も影響力のあるデータ・AI企業の1つとして11,000社以上の顧客を抱えています。スリダール・ラマスワミCEOは決算発表の中で、「当社のプラットフォームは使いやすく、効率的で信頼性が高いため、多くの企業がビジネスを託している」と述べました。

2025年は、AI技術の発展とともにスノーフレークがどのように成長を続けるのかが注目されます。企業のデータ活用がますます重要になる中、スノーフレークの市場での地位は引き続き強固なものとなる可能性があります。

今後もスノーフレークの業績や市場動向に注目が集まりそうです。

*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW

最新情報をチェックしよう!