2月13日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2月13日(木)の米国株式市場は、1月の卸売物価上昇率が高止まりしたことや、ドナルド・トランプ前大統領が貿易相手国に相互関税を提案するよう指示する大統領令に署名したことを背景に、大きく動きました。
以下は、13日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ダッチ・ブロス(BROS)

株価変動: +29.1%
企業概要: ダッチ・ブロスは、米国で急成長しているコーヒーチェーンで、特にドライブスルー形式の店舗展開に強みを持つ企業です。

詳細: 第4四半期決算が市場予想を上回り、2025年の売上高が15.6億ドル~15.8億ドル(予想15.3億ドル)と発表され、株価が急騰しました。
*関連記事「急成長するコーヒーチェーン、ダッチ・ブロスが好決算を発表し株価急騰

アプラビン(APP)

株価変動: +24.02%
企業概要: アプラビンは、モバイルアプリ開発者向けの広告プラットフォームを提供する企業で、特にアプリの収益化に特化しています。

詳細: 第4四半期の利益が1株あたり1.73ドル(予想1.25ドル)、売上高は前年比44%増の13.7億ドル。広告収入が73%増(9.995億ドル)と急成長し、第1四半期の売上予想も13.6億ドル~13.9億ドルと市場予想を上回る見通しです。
*関連記事「アプラビン株が爆上げ!最新決算でウォール街予想を大幅に上回る

クロックス(CROX)

株価変動: +23.89%
企業概要: クロックスは、軽量で快適な履き心地のサンダルやシューズを提供する靴メーカーで、世界中で人気を博しています。

詳細: 第4四半期決算が市場予想を上回り、2025年の収益見通しが明るいことを受けて株価が急伸。クロックスブランドの売上は4%増(7.62億ドル)で、今後の成長期待が高まっています。

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)

株価変動: +14.11%
企業概要: ロビンフッドは、手数料無料の株取引アプリを提供するフィンテック企業で、特にミレニアル世代やZ世代の投資家に人気があります。

詳細: 第4四半期利益が1株あたり1.01ドル(前年3セント)、売上高は前年比115%増の10.1億ドル。特に仮想通貨取引の売上が700%増(3.58億ドル)と爆発的な伸びを記録し、取引ベースの売上は200%以上増加(6.72億ドル)しました。

インテル(INTC)

株価変動: +7.34%
企業概要: インテルは、世界最大級の半導体メーカーで、コンピューターやサーバー向けのプロセッサーを開発・販売しています。

詳細: AI関連の政策期待を背景に3日間で約18%上昇。トランプ政権がAIチップの技術革新を促進する規制緩和を検討していることが材料視されました。また、AI責任者のジャスティン・ホタード氏がノキアCEOに就任することも話題になりました。
*関連記事「インテル株が急騰!AI政策とTSMC提携の噂がもたらす未来とは?

テスラ(TSLA)

株価変動: +5.77%
企業概要: テスラは、電気自動車(EV)や再生可能エネルギー事業を展開する企業で、イーロン・マスクCEOのリーダーシップのもと急成長を遂げています。

詳細: 株価は5日続落を脱し5.8%上昇。しかし、第4四半期業績の低迷、中国BYDとの競争、イーロン・マスク氏の政治活動、インフレ懸念などの影響を受け、不安定な値動きが続いています。

シスコ・システムズ(CSCO)

株価変動: +2.09%
企業概要: シスコ・システムズは、ネットワーク機器やセキュリティ製品を提供する企業で、クラウドやAI関連の事業にも力を入れています。

詳細: 第2四半期決算でウォール街の予想を上回る利益と収益を発表。特にAIインフラ需要の高まりが成長を後押しし、製品受注は前年同期比29%増、AI関連インフラ受注は3億5000万ドル以上に達しました。2024年度の収益見通しも560億ドル~565億ドルに上方修正されました。

ディア(DE)

株価変動: -2.18%
企業概要: ディアは、農業機械や建設機械を製造する世界的なメーカーで、トラクターや収穫機などの農業機器で特に有名です。

詳細: 第1四半期決算で売上が前年同期比30%減の85.1億ドル、純売上高が68.1億ドル(前年105億ドル)に落ち込みました。1株当たり利益も6.22ドル→3.19ドルに減少し、生産・精密農業部門の売上も15%~20%減少の見込みです。

トレードデスク(TTD)

株価変動: -32.98%
企業概要: トレードデスクは、デジタル広告取引プラットフォームを提供する企業で、広告主がターゲットに向けた効果的な広告配信を行えるよう支援しています。

詳細: 第4四半期の売上高が7.41億ドル(予想7.59億ドル)と予想を下回り、株価が急落。第1四半期の売上予想も5.75億ドル(予想5.82億ドル)と振るわず、組織再編の影響がマイナスに働きました。
*関連記事「トレードデスクの四半期決算、組織再編の影響で株価急落

ウエスト・ファーマシューティカル・サービシーズ(WST)

株価変動: -38.22%
企業概要: ウエスト・ファーマシューティカル・サービシーズは、医薬品向けの注射薬送達システムを製造する企業で、グローバル市場で広く展開しています。

詳細: 2025年の通期売上見通しを28.75億ドル~29.05億ドル(予想30.39億ドル)と発表し、市場予想を大幅に下回ったことで株価が急落しました。


*過去記事 株価変動

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