2月12日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2月12日(水)の米国株式市場は、1月の米消費者インフレ率が市場予想を上回った影響で下落しました。
以下は、12日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

アップスタート・ホールディングス (UPST)

株価変動: +31.82%
アップスタート・ホールディングスは、人工知能(AI)を活用した融資プラットフォームを提供するフィンテック企業です。第1四半期の売上高を約2億ドルと予想し、市場予想の1.846億ドルを上回る見込みを示しました。また、調整後EBITDAは2700万ドルと予想され、アナリスト予想の900万ドルを大きく上回りました。これを受け、株価は32%急騰しました。
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CVSヘルス (CVS)

株価変動: +14.95%
CVSヘルスは、米国最大級のドラッグストアチェーンを展開するヘルスケア企業です。第4四半期の業績が市場予想を上回り、2025年の調整後EPSを5.75~6.00ドルと予測しました。これは2024年の5.42ドルから増加し、アナリストのコンセンサスともほぼ一致しています。この発表を受け、株価は15%急騰しました。

マーキュリー・ジェネラル (MCY)

株価変動: +9.28%
マーキュリー・ジェネラルは、カリフォルニアを拠点とする保険会社で、自動車保険や住宅保険を提供しています。第4四半期の業績が市場予想を上回り、株価は上昇しました。

ギリアド・サイエンシズ (GILD)

株価変動: +7.46%
ギリアド・サイエンシズは、抗ウイルス薬やがん治療薬を開発するバイオ製薬企業です。第4四半期の調整後EPSは1.90ドルとなり、市場予想の1.74ドルを上回りました。この好決算を受けて、株価は上昇しました。

アリババ (BABA)

株価変動: +4.92%
アリババは、中国最大級の電子商取引(EC)企業で、AIやクラウド事業にも注力しています。アップルと提携し、中国市場向けのAI機能開発を進めていると報じられたことで、株価は上昇しました。AI関連の成長期待が買い材料となりました。

ドアダッシュ (DASH)

株価変動: +4.04%
ドアダッシュは、米国最大級のフードデリバリーサービスを提供する企業です。第1四半期のマーケットプレイス総注文額(GTV)は226~230億ドルと予測され、市場予想の224.1億ドルを上回りました。また、第4四半期の総受注額は前年同期比21%増の213億ドルとなり、予想の209.3億ドルを上回りました。これを受け、株価は上昇しました。

スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)

株価変動: +2.77%
スーパー・マイクロ・コンピュータは、高性能サーバーやストレージソリューションを提供するITハードウェア企業です。2026年度の売上高目標を400億ドルと発表し、市場コンセンサスの292億ドルを大幅に上回りました。この成長見通しが評価され、株価は上昇しました。
*関連記事「スーパーマイクロが売上予想を下方修正、それでも明るい兆し

テスラ (TSLA)

株価変動: +2.44%
テスラは、電気自動車(EV)とエネルギーソリューションを提供する企業です。株価は2.4%上昇しましたが、過去5日間では16%以上下落しています。CEOのイーロン・マスク氏がオープンAIの経営権を巡る動きや、トランプ政権の新組織「政府効率省」への関与など、多方面への関与が投資家の懸念材料となっています。

メタ・プラットフォームズ (META)

株価変動: +0.78%
メタ・プラットフォームズは、FacebookやInstagramを運営するソーシャルメディア企業です。株価は0.78%上昇し、725.38ドルで取引を終えました。これにより、株価の18連騰を記録しました。

リフト (LYFT)

株価変動: -7.9%
リフトは、米国を拠点とするライドシェアサービス企業です。第1四半期の総予約額を40.5~42億ドルと予測しましたが、市場予想の42.4億ドルを下回りました。第4四半期の予約件数も42.8億ドルとなり、予想の43.2億ドルを下回りました。この結果を受け、株価は急落しました。

ジロー (Z)

株価変動: -9.40%
ジローは、不動産情報サービスを提供する企業で、オンライン住宅売買プラットフォームを運営しています。第4四半期の業績は市場予想を上回りましたが、第1四半期のガイダンスがコンセンサスを下回ったため、株価は9.4%下落しました。また、米国のインフレ報告でシェルター・コストが上昇したことも影響しています。

バーティブ・ホールディングス (VRT)

株価変動: -9.74%
バーティブ・ホールディングスは、データセンター向けの電源・冷却システムを提供する企業です。第4四半期の業績は市場予想を上回りましたが、通期ガイダンスが据え置かれたため、株価は大きく下落しました。
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*過去記事 株価変動

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