アファーム(AFRM)の株価が大幅に上昇しました。2月7日の米国市場開始まもなくの取引で、同社の株価は前日比17.4%上昇し、72.5ドルとなりました。これは、昨年11月以来の1日当たりの最大の上昇率となります。
この上昇の背景には、同社の四半期決算が市場予想を大きく上回ったことが挙げられます。
四半期決算の概要
アファームの2025年度第2四半期決算は、1株当たり23セントの利益を記録しました。これは、ウォール街のアナリストが予想していた1株当たり16セントの損失を大きく上回る結果となりました。
売上は8億6,600万ドルに達し、コンセンサス予想の8億700万ドルを上回りました。前年同期の売上は5億9,100万ドル、1株当たりの損失は54セントだったため、大幅な改善が見られます。
また、同社のプラットフォーム上での取引額を示す総商品取扱高(GMV)は101億ドルとなり、アナリスト予想の96億4,000万ドルを上回りました。1年前の同時期のGMVは75億ドルだったことから、堅調な成長を維持しています。
フィンテック業界全体の好調
アファームの好調な決算を受け、フィンテック関連銘柄も上昇しました。ペイパル(PYPL)の株価は0.3%上昇し、ソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)は2.5%上昇しました。さらに、ブロック(XYZ)の株価も0.9%上昇しました。
証券会社の評価と目標株価の引き上げ
米国みずほ証券のアナリストであるダン・ドレブ氏は、「理想的な四半期」と評価し、アファームの目標株価を78ドルから84ドルに引き上げました。
また、J.P.モルガンのアナリストであるレジナルド・スミス氏とチャールズ・ピアース氏も、同社の目標株価を74ドルとし、「力強い成長トレンドが続いているだけでなく、アファームはGAAPベースの営業黒字をほぼ達成した」と評価しました。
営業利益の黒字化に向けた進展
アファームのマックス・レフチンCEOは、株主向けの書簡で「営業利益を黒字に転換する目標日まであと5カ月だが、すでにほぼ達成している」と述べました。
実際、同社は前年同期に1億7,200万ドルの営業損失を計上していましたが、今回は4,300万ドルの営業損失にとどまっています。
今後の見通し
アファームは2025年度のガイダンスも発表し、年間のGMVを347億4,000万ドル〜353億4,000万ドルと予想しています。これは、引き続き強い成長が見込まれていることを示しています。
フィンテック業界において「今買って後で払う(BNPL)」のモデルが普及し続ける中、アファームの成長は今後も注目されそうです。同社の業績と株価動向に引き続き注目が集まっています。
*過去記事はこちら アファーム AFRM