2月3日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

週明けの2月3日(月)の米国株式市場は下落したものの、ドナルド・トランプ大統領がメキシコへの関税発動を1か月延期すると発表したことで、急落を免れました。
以下は、3日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

アイデックス・ラボラトリーズ (IDXX)

株価変動: +11.13%
詳細: アイデックス・ラボラトリーズは、獣医学向けの診断検査や医療機器を提供する企業です。第4四半期の調整後利益が市場予想を上回り、売上高は前年同期の9億160万ドルから9億5430万ドルに増加しました。この好決算を受け、株価は急騰しました。

ニューコア (NUE)

株価変動: +2.23%
詳細: ニューコアは、米国最大級の鉄鋼メーカーで、建築・自動車・製造業向けに鋼材を供給しています。トランプ大統領の関税政策により、外国産鉄鋼の価格が上昇し、米国内の鉄鋼メーカーにとって有利な環境が整いました。これを受け、ニューコアの株価は上昇しました。

タイソン・フーズ (TSN)

株価変動: +2.21%
詳細: タイソン・フーズは、米国を代表する食肉加工大手で、鶏肉・牛肉・豚肉製品を生産・販売しています。鶏肉事業の好調が業績を押し上げ、第1四半期の業績が市場予想を上回りました。この好調な決算を受け、株価は上昇しました。

パランティア・テクノロジーズ (PLTR)

株価変動: +1.52%
詳細: パランティア・テクノロジーズは、政府機関や企業向けにデータ解析ソフトウェアを提供する企業です。市場終了後に発表予定の最新四半期決算への期待感が高まり、株価は上昇しました。

アプライド・マテリアルズ (AMAT)

株価変動: -0.86%
詳細: アプライド・マテリアルズは、半導体製造装置を開発・販売する大手企業で、顧客の多くが中国市場に依存しています。トランプ政権による中国輸入品への関税が強化されることで、中国企業の設備投資が減少する可能性があり、株価は下落しました。

ブロードコム (AVGO)

株価変動: -1.6%
詳細: ブロードコムは、通信やデータセンター向け半導体を開発・販売する世界的な半導体メーカーです。トランプ大統領が発表した中国からの輸入品に対する10%の関税が影響し、米中関係の悪化が懸念される中、株価は下落しました。

フォード・モーター (F)

株価変動: -1.88%
詳細: フォード・モーターは、米国の大手自動車メーカーで、ピックアップトラック「Fシリーズ」や電動SUV「マスタング・マッハE」などを生産しています。メキシコとカナダに生産拠点を持つため、関税適用の影響を受けるリスクがあり、株価は下落しました。

アプティブ (APTV)

株価変動: -2.79%
詳細: アプティブは、自動車向けの電子制御システムやセンサー技術を提供する大手サプライヤーです。自動車メーカーへの供給網がメキシコに依存しているため、関税によるコスト増加が懸念され、株価は下落しました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: -2.84%
詳細: エヌビディアは、AI・データセンター・ゲーミング向けの高性能GPUを開発する半導体企業です。トランプ大統領の中国輸入品に対する10%関税の影響を受ける懸念があり、特に中国市場への売上が多いエヌビディアは下落しました。

ゼネラルモーターズ (GM)

株価変動: -3.15%
詳細: ゼネラルモーターズ(GM)は、シボレーやキャデラックなどを展開する米国大手自動車メーカーです。メキシコやカナダで生産された車両を米国市場に供給しており、関税適用の可能性を受けて株価は下落しました。

コンステレーション・ブランズ (STZ)

株価変動: -3.53%
詳細: コンステレーション・ブランズは、コロナやモデロ・エスペシアルなどのメキシコ産ビールを販売する大手酒類メーカーです。関税適用の懸念に加え、パイパー・サンドラーのアナリストが投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価を245ドルから200ドルに引き下げたことで、株価は下落しました。

ステランティス (STLA)

株価変動: -3.88%
詳細: ステランティスは、ジープ・ダッジ・クライスラーなどを傘下に持つ多国籍自動車メーカーです。米国向けの車両をメキシコで生産しており、関税適用によるコスト増加が懸念され、株価は下落しました。

クリーブランド・クリフス (CLF)

株価変動: -4.88%
詳細: クリーブランド・クリフスは、米国最大の鉄鉱石ペレット生産企業であり、鉄鋼製造も手がける企業です。関税による鉄鋼市場の不透明感から、株価は5%近く下落しました。ニューコアとは対照的に、同社には短期的な影響が大きいと見られています。

テスラ (TSLA)

株価変動: -5.17%
詳細: テスラは、電気自動車(EV)の設計・製造を行う世界的な自動車メーカーです。米国市場向けの車両をメキシコで組み立てており、米国で販売されるモデルYの約15%の部品をメキシコから輸入しています。関税適用によるコスト増が懸念され、株価は下落しました。


*過去記事 株価変動

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