中国のディープシークが安価な人工知能(AI)モデルを発表したことで、市場は一時混乱しましたが、1月28日(火)の米国株式市場ではいくつかの銘柄が反発を見せました。
以下は、28日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ロイヤル・カリビアン・クルーズ (RCL)
株価変動: +12%
詳細: ロイヤル・カリビアン・クルーズは世界有数のクルーズ会社で、豪華な船旅を提供しています。第4四半期の業績が予想を上回り、2025年に向けた強気なガイダンスを発表したことで、株価は12%上昇しました。また、トゥルイスト証券は同社を「買い」に格上げし、目標株価を272ドルに設定しました。
ビストラ (VST)
株価変動: +9.16%
詳細: ビストラはアメリカで原子力発電所を所有する大手エネルギー企業です。ディープシークの発表により前日には大幅下落しましたが、28日には9.16%回復しました。エネルギー効率の向上への期待が再燃し、短期的な市場の修正が進んでいます。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: +8.93%
詳細: エヌビディアはAIチップを中心に事業を展開する半導体メーカーで、AIやゲーム分野での革新が評価されています。ディープシークのニュースによる前日の大幅な下落から、28日には8.93%の反発を見せました。同社の時価総額は依然として米国のトップ企業の一つとして高い水準にあります。
ブロードコム (AVGO)
株価変動: +2.59%
詳細: ブロードコムは半導体やインフラソフトウェアを手掛ける企業で、特にデータセンターや通信機器向けの製品で知られています。AI関連株全般の売り圧力が軽減された28日に上昇しました。同社の成長は16AI市場の拡大に大きく依存しています。
ボーイング (BA)
株価変動: +1.5%
詳細: ボーイングは航空機の設計・製造を手掛ける世界的な航空宇宙企業です。予想より少ない損失幅を発表したことを受け、株価は1.5%上昇しました。同社はストライキや人員削減の影響を受けたものの、市場予想を上回る結果を見せました。
アマゾン・ドット・コム (AMZN)
株価変動: +1.16%
詳細: アマゾンはオンライン小売業やクラウドコンピューティングで世界をリードする企業です。28日に1.16%上昇し、238.15ドルで取引を終えました。市場全体の反発に追随する形となりました。
ゼネラルモーターズ (GM)
株価変動: -8.89%
詳細: ゼネラルモーターズはアメリカを代表する自動車メーカーで、多様な車種を世界中で販売しています。第4四半期の業績は予想を上回りましたが、2025年の収益予測に関税の影響が含まれていないことへの懸念から株価は大きく下落しました。
ロッキード・マーチン (LMT)
株価変動: -9.18%
詳細: ロッキード・マーチンは航空宇宙および防衛分野で活躍する企業で、政府向けのプロジェクトを多く手掛けています。第4四半期の業績は予想を上回ったものの、2025年の営業利益率が11%弱にとどまる見込みが示され、株価は9.18%下落しました。
ジェットブルー航空 (JBLU)
株価変動: -25.71%
詳細: ジェットブルー航空はアメリカの格安航空会社で、手頃な価格での航空サービスを提供しています。第4四半期の赤字幅が予想より縮小しましたが、第1四半期の収入単価予想がアナリスト予想を下回り、株価は大幅に下落しました。
*過去記事 株価変動