1月16日(木)の米国株式市場は、前日の上昇を受けて横ばいの推移を見せました。この背景には、インフレの鈍化により市場が安定したことが挙げられます。
以下は、16日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ビッグベアー・アイ・ホールディングス (BBAI)
株価変動: +22.42%
詳細: ビッグベアー・アイ・ホールディングスは、AIとデータ分析技術を駆使して、政府および商業部門向けに予測分析と意思決定支援ツールを提供する企業です。新CEOの就任発表を受け、事業成長への期待から株価が22.42%上昇しました。
シンボティック (SYM)
株価変動: +18.86%
詳細: シンボティックは、AIロボット技術を活用し、物流と自動化のソリューションを提供する企業です。同社はウォルマートとの提携を拡大し、アドバンス・システムとロボット事業を買収すると発表。このニュースを受けて株価が急騰しました。
モルガン・スタンレー (MS)
株価変動: +4.03%
詳細: モルガン・スタンレーは、投資銀行業務、資産運用、株式取引など幅広い金融サービスを提供する世界有数の金融機関です。2023年第4四半期の1株当たり利益が市場予想を大きく上回り、前年同期比で大幅に増加したことが評価され、株価は4%上昇しました。
TSMC (TSM)
株価変動: +3.86%
詳細: TSMCは、先端半導体の設計・製造を手掛ける世界最大級の企業です。特にAIアプリケーション向け半導体製品で高い評価を得ています。2024年第4四半期の純利益が前年比57%増、売上高が39%増を記録。第1四半期の売上高予想も力強い見通しを示しました。
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量子コンピュータ関連銘柄
- ディーウェーブ・クアンタム(QBTS): +0.35%
- リゲッティ・コンピューティング(RGTI): +2.4%
- イオンキュー (IONQ): +5.48%
詳細: 量子コンピュータ関連銘柄は上昇基調を維持。特にイオンキューは、次世代計算技術の実現を目指す企業として注目されており、5.5%の上昇を記録しました。エヌビディアCEOの発言で量子コンピューティング市場の将来性が再び注目されています。
*関連記事「量子コンピューティングとAIの融合:次世代技術が切り開く未来」
エヌビディア (NVDA)
株価変動: -1.96%
詳細: エヌビディアは、AI向けアクセラレーターやグラフィックスカードで市場をリードする半導体メーカーです。CEOの発言が量子コンピュータ技術の可能性に言及したことで投資家心理に影響を与え、株価は下落しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -3.36%
詳細: テスラは電気自動車(EV)と再生可能エネルギーソリューションを提供する世界的なリーダー企業です。前日8%上昇した反動で3.36%下落しましたが、コア消費者物価指数(CPI)の上昇率が予想を下回ったことで、新車購入環境の改善期待が高まっています。
U.S.バンコープ (USB)
株価変動: -5.64%
詳細: U.S.バンコープは、商業および個人銀行サービスを提供する大手金融機関です。第4四半期の業績が市場予想を僅かに上回りましたが、純金利収入の見通しが横ばいとなるとの発表を受けて、株価が下落しました。
ユナイテッドヘルス (UNH)
株価変動: -6.04%
詳細: ユナイテッドヘルスは、医療保険および医療サービスを提供する全米最大の企業です。第4四半期調整後1株当たり利益は予想を上回りましたが、売上高が予想を下回り、医療損害率の上昇も嫌気されて株価下落しました。
*過去記事 株価変動