1月8日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

1月8日(水)の米国株式市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)の12月会合議事録が発表され、金利の先行きに対する不透明感が指摘される中、株式市場はほぼ全面高となりました。
以下は、8日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ビル・バイオテクノロジー (VIR)

株価変動: +58.17%
詳細: ビル・バイオテクノロジーは感染症や癌の治療法を開発するバイオテクノロジー企業です。同社が発表した2つの実験的癌治療薬(VIR-5818、VIR-5500)の初期試験が好調な結果を示しました。固形腫瘍患者に対して有望な臨床反応を示したことが株価上昇の大きな要因となっています。

イーベイ (EBAY)

株価変動: +9.86%
詳細: イーベイは世界的に展開するオンラインマーケットプレイス運営会社です。EUがメタ・プラットフォームズに対し、Facebook MarketplaceでeBayリストを表示するよう命じた裁定を下したことにより、競争環境が緩和されるとの期待から株価が大きく上昇しました。

カルメイン・フーズ (CALM)

株価変動: +1.01%
詳細: カルメイン・フーズは米国最大の卵生産業者です。同社は第2四半期の収益と売上高がアナリスト予測を上回ったと発表しました。鳥インフルエンザによる卵供給制限が続く中、需要増加と価格上昇が追い風となっています。

テスラ (TSLA)

株価変動: +0.15%
詳細: テスラは電気自動車(EV)やエネルギーソリューションを提供する米国企業です。同社は2025年にロボットタクシーの試験運用を拡大する計画を発表しましたが、実行リスクが指摘され、バンク・オブ・アメリカが株式評価を「買い」から「ホールド」に引き下げました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: -0.02%
詳細: エヌビディアはグラフィックカードやAIチップの設計・製造を手掛ける米国の半導体企業です。CESでのCEOジェンセン・フアン氏の発表が投資家の期待に応えられず、7日の6.2%急落後、横ばいとなりました。
*関連記事「CES後の株価急落、しかしエヌビディアの真の可能性はこれから

パランティア・テクノロジーズ (PLTR)

株価変動: -2.51%
詳細: パランティア・テクノロジーズはビッグデータ解析を提供するソフトウェア企業です。同社の株価はARK Investment Managementによる大規模な株式売却が影響し、68.23ドルまで下落しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)

株価変動: -4.31%
詳細: アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)はCPUやGPUを製造する半導体企業です。HSBCのアナリストが株式評価を引き下げ、目標株価を110ドルとしたことが株価下落の要因となりました。
*関連記事「AMD株価が急落!HSBCアナリストの警告が示すもの

モデルナ (MRNA)

株価変動: -9.17%
詳細: モデルナはRNA技術を活用したワクチンや治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。鳥インフルエンザワクチンに関する期待と不安が交錯し、前日の12%上昇後に大幅な下落となりました。

ソーラーエッジ・テクノロジーズ (SEDG)

株価変動: -14.78%
詳細: ソーラーエッジ・テクノロジーズは太陽光発電用機器を製造するエネルギー技術企業です。シティが目標株価を9ドルに引き下げ、「売り」評価に変更したことが大幅な下落の原因です。

ディーウェーブ・クアンタム (QBTS)

株価変動: -36.13%
詳細: ディーウェーブ・クアンタムは量子コンピュータの研究・開発を行う企業です。エヌビディアのCEOが量子コンピュータの実用化が「15年から30年先」と発言したことで、関連銘柄全体が急落しました。


*過去記事 株価変動

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