フボTV株価260%急騰!ディズニーとの提携でスポーツ配信に革命を起こす理由

フボTV( FUBO)の株価が1月6日の米国市場で一時260%を超える急騰を見せました。この背景には、同社とウォルト・ディズニー(DIS)がライブTV事業を統合することで合意したニュースが大きく関係しています。この取引により、スポーツストリーミング業界の勢力図が一変する可能性があります。

新たなプラットフォームの概要とその規模

ディズニーは、Hulu + Live TV事業をフボTVと統合し、新しいストリーミングプラットフォームを立ち上げることを発表しました。このプラットフォームは「フボ」という名称で運営され、CEOはフボTVのデイビッド・ガンドラー氏が務めます。

新会社の株式の70%はディズニーが保有し、既存のフボとディズニーが所有するABCやESPNなどのチャンネルが視聴可能となります。加入者数は620万人を超え、スポーツストリーミング市場での大きな存在感を示すものとなります。

訴訟取り下げと業界への影響

さらに、フボTVは、フォックス(FOX)、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)、ディズニー傘下のESPNが共同で計画していたライバルストリーミングサービス「Venu Sports」に対する訴訟を取り下げることに同意しました。これにより、フボTVは2億2,000万ドルの現金を受け取ることになります。

この訴訟取り下げにより、Venu Sportsの市場参入がスムーズになる一方で、エンターテインメント業界全体に大きな影響を与えると考えられます。市場アナリストのブライアン・ワイザー氏は、この動きがケーブルテレビ解約率の上昇を促進し、従来型の配信プラットフォームで利用可能なライブTVコンテンツの減少につながる可能性があると指摘しています。

株価への影響と今後の展望

この発表を受け、フボTVの株価は6日の14時半過ぎの段階で255%上昇し、5.1ドルあまりで取引されています。一方、ディズニー、フォックス、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーもそれぞれ株価を伸ばしています。この取引はフボTVにとって大きな飛躍となり、同時にスポーツストリーミング業界全体の競争を激化させる要因となりそうです。

新しいプラットフォームの誕生により、スポーツファンにとって魅力的な視聴体験が提供されることが期待されています。このような業界再編が、スポーツストリーミングの未来にどのような変化をもたらすのか注目が集まっています。

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