レディット(RDDT)の株価は12月20日の米国市場で5%上昇しました。この上昇は、グッゲンハイムのアナリストが、ソーシャルメディア・プラットフォームに対する消費者の関心が引き続き高いことを理由に、買い推奨でカバレッジを開始したことが背景にあります。
午後の取引では株価は一時5.7%上昇し、172.12ドルに達しました。同社の株価は、IPOから401%の上昇を記録しており、2024年3月21日の初値から237%の上昇を見せています。
アナリストの初期評価と目標株価
グッゲンハイムのマイケル・モリス氏率いるアナリストチームは、レディットに対して初めての格付けを発表し、目標株価を210ドルに設定しました。アナリストたちは「レディットは成長サイクルの初期段階にある」と述べ、同プラットフォームが今後数四半期から数年間にわたりソーシャルメディア市場での成長を最大化する準備が整っていると指摘しています。
また、活発なグローバルユーザーベースが成長の推進要因となっていると強調されました。
ユーザー数と広告収益の増加
グッゲンハイムは、過去12か月間でレディットの1日あたりのユーザー数が47%増加したことを挙げ、ユーザーの関心が継続的に高まっていると報告しています。また、Googleなどのサードパーティ検索エンジンでの検索数が過去最高を記録した点にも触れています。
さらに、広告の収益化の大幅な改善が見込まれる点も成長の要因とされています。広告の負荷、価格設定、新しい広告フォーマットが顕著な収益源となる可能性が示されています。
モルガン・スタンレーの評価変更と売上の成長
モルガン・スタンレーは今月初めにレディットを「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げしました。同社も広告の負荷や価格の上昇が売上成長に寄与すると評価しています。
レディットは9月30日締めの四半期において売上が急増したことを発表しました。同四半期の広告売上は3億1500万ドル、総売上は3億4800万ドルに達し、ウォール街の予想である3億1400万ドルを大きく上回りました。また、1株当たり利益も初めてプラスに転じています。
今後の見通しと成長の期待
グッゲンハイムは2025年に向けて、業界全体の売上成長を牽引する企業への投資家の関心が引き続き高い状態が続くと予測しています。さらに、消費者との関わりも引き続き強化される見込みがあり、財務実績が市場予想を大きく上回る可能性が高いと考えられています。
今後もレディットはその活発なユーザーベースと広告戦略の強化を通じて、成長を持続させる可能性があります。同プラットフォームの動向に注目が集まっています。