12月18日(水)の米国株式市場は、連邦準備制度理事会(FRB)が0.25ポイントの利下げを発表したものの、将来的な利下げに対する期待を弱めたことで大幅に下落しました。ダウ工業株30種平均は10日連続で下落し、1974年以来の最長記録を更新しました。
以下は、18日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
テスラ (TSLA)
株価変動: -8.28%
詳細: テスラは電気自動車(EV)や再生可能エネルギーソリューションを提供する企業です。株価は8.3%下落しました。前日に歴史的高値の479.86ドルで取引を終えた後、調整局面に入りました。今年に入って88%の上昇を記録し、特にイーロン・マスクCEOの政権との関係性が市場で注目されていますが、不透明な経済環境が影響を与えた模様です。
リヴィアン・オートモーティブ (RIVN)
株価変動: -11%
詳細: リヴィアンは電気自動車(EV)のトラックやSUVを製造する新興企業です。株価は11%下落し、13.06ドルとなりました。ベアードが格付けを「ニュートラル」に引き下げ、目標株価を16ドルに修正したことが影響しました。同社はフォルクスワーゲンとの共同事業やエネルギー省の資金調達を完了しましたが、目立った新たな材料が見当たらないとの見解が示されています。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: -1.14%
詳細: エヌビディアはグラフィックスプロセッサー(GPU)および人工知能(AI)向けチップを開発する企業です。朝方から急反発を見せ、一時は4%を超える上昇を見せていましたが、FRBの発表後下落に転じ、終値は1.14%下落しました。同社は中国による独占禁止法調査などの懸念から、11月初旬以降で約12%下落し、約4000億ドルの時価総額を失いました。人工知能(AI)チップ市場での優位性を保ちながらも、短期的な調整が続いています。
ホンダ (HMC) と 日産 (NSANY)
株価変動: ホンダ -4.8%、日産 +17%
詳細: ホンダと日産は自動車およびモビリティソリューションを提供する日本の大手メーカーです。ホンダの株価は4.8%下落した一方、日産は17%上昇しました。両社が合併または戦略的提携を検討中との報道があり、市場が反応しました。両社は2025年以降の競争力向上を視野に、パートナーシップの可能性を探っています。
マイクロン・テクノロジー (MU)
株価変動: -4.33%
詳細: マイクロン・テクノロジーはメモリーチップおよびストレージソリューションを提供する企業です。株価は4.33%下落。18日の市場終了後に四半期決算を控えており、投資家は業績の詳細に注目しています。
ジェネラル・ミルズ (GIS)
株価変動: -3.1%
詳細: ジェネラル・ミルズは食品および飲料製品を製造するアメリカの企業です。2025年度の調整後利益および営業利益見通しを引き下げたことから、株価が3.1%下落しました。
ジェイビル (JBL)
株価変動: +7.3%
詳細: ジェイビルは電子機器の設計および製造サービスを提供する企業です。四半期利益が市場予想を上回り、2025年度のガイダンスを引き上げたことで、株価が7.3%上昇しました。
ネットギア (NTGR)
株価変動: +4.8%
詳細: ネットギアはネットワークおよび通信機器を提供する企業です。米国政府が中国のルーターメーカーTP-Linkの禁止を検討しているとの報道を受け、株価が4.8%上昇しました。同社はTP-Linkの主要な競合企業として恩恵を受けると見られています。
ハイコ (HEI)
株価変動: -8.7%
詳細: ハイコは航空宇宙、医療、通信、電子機器向け製品を製造する企業です。第4四半期の売上が前年同期比8.2%増の10億1000万ドルとなりましたが、アナリスト予想を下回ったため株価が8.7%下落しました。一方、調整後利益は予想を上回りました。
ワージントン・エンタープライズ (WOR)
株価変動: +10%
詳細: ワージントン・エンタープライズは金属加工および関連製品を提供する企業です。第2四半期調整後利益が市場予想を上回ったことから、株価が10%上昇しました。売上高も予想を上回り、市場から高評価を得ました。
コムスコープ・ホールディング (COMM)
株価変動: +9.3%
詳細: コムスコープ・ホールディングは通信ネットワーク向けインフラソリューションを提供する企業です。2025年および2026年の債務満期に対応するため、同社が包括的な再融資契約を締結したことを受け、株価が9.3%上昇しました。
*過去記事 株価変動