12月17日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

12月17日(火)の米国株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年最後の会合を開始したことを受け、下落しました。金融政策の不透明感が株価の重荷となっています。ダウ工業株30種平均は9日連続の下落となり、市場の不安定さが続いています。
以下は、17日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: -1.22%
詳細: エヌビディアは、人工知能(AI)向けの半導体設計で世界をリードする企業です。株価は1.2%下落し、130.39ドルとなりました。先月の最高値148.88ドルから約12%下落し、調整局面に入りました。市場は新世代Blackwell AIチップの販売速度に注目していますが、年初来では依然として163%の上昇を維持しており、長期的な成長が期待されています。

ブロードコム (AVGO)

株価変動: -3.91%
詳細: ブロードコムは半導体とソフトウェアソリューションを提供するグローバル企業です。株価は3.9%下落しましたが、直前には記録的高値を付けていました。CEOホック・タン氏は、同社のAI市場機会が2027年には600億〜900億ドルに達するとの見通しを発表し、投資家からの期待を集めています。

テスラ (TSLA)

株価変動: +3.64%
詳細: テスラは電気自動車(EV)および自動運転技術の先駆者です。株価は3.6%上昇し、479.87ドルで過去最高値を更新しました。ウェドブッシュ証券のダン・アイブス氏が目標株価を515ドルに引き上げ、強気シナリオでは650ドルとしています。米国みずほ証券も同様に目標株価を515ドルとし、自動運転技術の進展を高く評価しています。

ファイザー (PFE)

株価変動: +4.7%
詳細: ファイザーは世界的な製薬会社で、ワクチンや医薬品の開発・販売を行っています。株価は4.7%上昇しました。2024年のガイダンスを再確認し、2025年の売上高予想を610億〜640億ドルと発表。コスト削減プログラムは順調に進行しており、2025年には追加で5億ドルの削減が見込まれています。

テバ・ファーマシューティカル (TEVA)

株価変動: +26%
詳細: テバ・ファーマシューティカルはイスラエルに本社を置くジェネリック医薬品の大手企業です。株価は26%急騰しました。新薬「duvakitug」が潰瘍性大腸炎の臨床試験で有望な結果を示し、高用量投与群の47.8%が臨床的寛解を達成したことが好感されました。

EVゴー (EVGO)

株価変動: -25.95%
詳細: EVゴーは電気自動車(EV)用の充電インフラを提供する企業です。株価は25.9%下落しました。LS Power関連会社が最大2300万株の二次株式売却を発表し、売り圧力が強まりました。

ソーラーエッジ・テクノロジーズ (SEDG)

株価変動: +16.64%
詳細: ソーラーエッジは太陽光発電向けのインバーターを提供する企業です。株価は16.6%急騰し、14.37ドルとなりました。ゴールドマン・サックスが投資判断を「売り」から「買い」に格上げし、目標株価を19ドルに引き上げたことが要因です。債務懸念が過大とされ、リスク・リワードが魅力的と評価されています。
*関連記事「太陽光発電銘柄に光明!ソーラーエッジが急反発、その理由とリスク

ニューコア (NUE)

株価変動: -2.6%
詳細: ニューコアは北米最大級の鉄鋼メーカーです。株価は2.6%下落しました。同社は第4四半期の1株利益予想を55セント〜65セントと発表し、前年の3.16ドルから大幅な減益を見込んでいます。原因は鋼材の販売量と価格の低下です。

レッドキャット・ホールディングス (RCAT)

株価変動: -7.5%
詳細: レッドキャットはドローン技術を提供する企業です。株価は7.5%下落しました。同社の第2四半期決算は1株あたり18セントの損失となり、前年同期の11セントから赤字が拡大。売上は前年の390万ドルから150万ドルに減少しました。


*過去記事 株価変動

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