アファーム・ホールディングス(AFRM)の株価が12月13日あafrm、大型融資契約の発表を受けて大幅に上昇しました。同社は、「今買って後で払う(BNPL)」モデルを提供するフィンテック企業として知られています。
このたびアファームは、投資会社シックス・ストリートとの長期的な資本提携を発表しました。この提携により、シックス・ストリートは今後3年間にわたり、アファームの融資を最大40億ドル購入する予定です。この契約は、アファームにとって過去最大規模の資本コミットメントとなります。
資本調達の新たな形と成長戦略
アファームの発表によると、この取引は両社に柔軟性と強固なパートナーシップを提供し、アファームが支払いネットワークを拡大する中で、今後3年間で200億ドル以上のローンを生み出す基盤を構築します。これにより、同社は追加のオフバランスシート型の資金調達を可能にします。
米国みずほ証券のアナリスト、ダン・ドレブ氏によれば、この種の融資契約は特に珍しいものではないものの、事業拡大とリスク軽減の重要な手段と位置づけられています。同氏はアファームの株式を「アウトパフォーム」と評価しており、同社の戦略がポジティブな成長を後押ししていると分析しています。
市場の変化を示す重要な取引
この取引は、投資トレンドの変化を象徴するものとも言えます。特に、ヘッジファンドがバランスシートリスクを引き受けるための資本として活用される需要が高まっていることを示しています。ドレブ氏は、この動きが過去の慎重な戦略からの大きな転換点を意味すると述べています。
アファームの競争優位性と今後の展望
アファームの株価は13日の午後1時過ぎの段階で1.79%高の70ドルで取引されています。今年に入ってからの株価上昇率は40%に達しています。この背景には、フィンテック業界内での競争優位性が挙げられます。例えば、ペイパル(PYPL)は現在変革期を迎え、ブロック(SQ)は成長に向けた基盤を強化していますが、アファームはその差別化ポイントを活かして好調を維持しています。
バンク・オブ・アメリカのアナリストは先月のメモで、アファームの総商品価値成長や営業売上、信用指標、資金調達の健全性を評価し、同社株式を「買い」としています。
まとめ
アファーム・ホールディングスの今回の大型融資契約は、同社の成長戦略をさらに加速させる重要な一歩です。競争が激化するフィンテック業界において、同社は資本調達と成長基盤の拡大を通じて競争優位性を強化しています。これにより、アファームが今後も市場での存在感を高めることが期待されます。