アマゾン株が熱い!配送スピードと生成AIが描く未来の成長ストーリー

今年、アマゾン・ドット・コム(AMZN)の株価は50%も上昇し、「マグニフィセント・セブン」の中で中位に位置するまで成長しました。しかし、TDカウエンのアナリスト、ジョン・ブラックレッジ氏は、投資家がアマゾンの潜在的な成長ストーリーを見逃している可能性を指摘し、来年以降さらなる株価上昇の余地があると予測しています。

配送スピードと低価格商品の重要性

ブラックレッジ氏は、アマゾンの配送スピードが成長を支える重要な要素になると分析。同社は、平均販売価格が低い商品の市場浸透を強化し、市場シェアを拡大しています。この分野はまだ成長の余地が大きく、特に家庭用品の80%〜90%がこの価格帯に該当しているとされています。

大局的に見ると、アマゾンはバスケットサイズ(1回の注文あたりの購入点数)の増加により、取扱高(サイト上で購入された商品の総額)が伸びる可能性があります。ブラックレッジ氏の推計によると、取扱高は来年10%増加し、2030年まで年平均複合成長率(CAGR)10%で成長を続け、最終的に1.24兆ドルに達する可能性があります

AWS事業と生成AIの可能性

アマゾンのAWS(Amazon Web Services)事業についてもブラックレッジ氏は楽観的です。生成AIの進化がAWSのさらなる成長を後押しし、来年には売上が21%増加する可能性があると述べています。企業のワークロードがAWSに移行する動きや、生成AI関連サービスの拡大が成長を支える要因となる見込みです。これにより、AWS事業の成長は2年連続で加速すると予想されています。

フルフィルメント効率化と広告事業の成長

ブラックレッジ氏は、2025年までにアマゾンの物流(フルフィルメント)コストがさらに効率化されると予測。また、Prime Videoを活用した広告事業が利益率の高い収益の主要な推進力となる可能性を指摘しています。この広告事業の成長は、アマゾン全体の収益構造をさらに強化すると見られています。

目標株価の引き上げと将来展望

ブラックレッジ氏はアマゾン株を「買い」と評価し、目標株価を従来の240ドルから265ドルに引き上げました。この背景には、配送スピードの向上、小売部門の拡大、AWS事業の成長が株価上昇の主要因になるという見立てがあります。

これらの要因を考慮すると、アマゾンは今後も長期的に高い投資価値を持つ企業として注目されます。

*過去記事はこちら アマゾン AMZN

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