エヌビディア(NVDA)は、これから2025年初頭にかけて株価が30%上昇する可能性があるとシティのアナリストが発表しています。AIとロボティクス分野での成長が期待され、CEOのジェンスン・フアン氏がCES 2025で基調講演を行う予定であることが注目されています。
シティが注目するエヌビディアの成長可能性
シティはこのほど、エヌビディアを今後90日間における「ポジティブなカタリストウォッチ」に追加しました。この判断は、2025年1月7日から10日に開催される世界最大のテクノロジーイベント、「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー) 2025」での発表内容を見込んだものです。
特に、フアンCEOが1月6日に基調講演を行う予定であることが、投資家心理に影響を与えると考えられています。シティは、エヌビディアの目標株価を175ドルに引き上げ、現在の株価から約30%の上昇が見込まれるとしています。
CES 2025で期待される発表内容
シティのアナリストであるアティフ・マリク氏によると、CESでは以下のような発表が見込まれます。
- 次世代AIチップ「Blackwell」の販売予測引き上げ
エヌビディアはBlackwellチップの生産を加速しており、これがAIワークロードやロボティクス向け需要をさらに押し上げると期待されています。 - 利益率の回復見通し
4月四半期に利益率が底を打ち、その後は回復基調に向かうとの見方を示す可能性があります。 - ロボティクス分野の需要拡大
倉庫や製造業におけるAIロボティクスの需要が急増しており、エヌビディアのGPUがこれらの分野で中心的役割を果たしていると予想されます。
エヌビディアのAI技術とロボティクス分野での影響力
エヌビディアは、AI技術とGPUチップを活用し、ロボティクス分野の進化をリードしています。テスラ(TSLA)やボストンダイナミクス、Figure.AIといった企業がヒューマノイドロボットの開発を進める中で、エヌビディアのチップがこれらのデバイスに搭載されている点が注目されています。
2024年3月に開催されたエヌビディアの年次技術会議「GTC」では、エヌビディアチップが搭載された9種類のヒューマノイドロボットがステージ上で披露され、業界内で話題となりました。
2024年の株価推移と今後の展望
エヌビディアの株価は、2024年に入って173%の上昇を記録しています。この大幅な上昇は、同社が提供するAI向けGPUチップへの需要増加によるものです。
シティは、2025年以降もエヌビディアがAIとロボティクス分野で重要な役割を果たすと見込んでおり、長期的な成長余地を高く評価しています。
投資家へのメッセージ
エヌビディアは、AIとロボティクス分野での需要拡大を背景に、引き続き注目される投資先です。CES 2025での発表は、さらなる株価上昇のきっかけとなる可能性があります。
投資家にとって、エヌビディアの次なる成長戦略や市場動向に注目し、長期的な視点でポートフォリオに組み込むことは検討に値すると言えます。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA