11月25日(月)の米国株式市場は、ドナルド・トランプ次期大統領がウォール街のベテラン、スコット・ベッセン氏を次期財務長官に指名したことを受け、大きく上昇しました。この動きは投資家心理を強化し、ダウ平均株価が再び終値で史上最高値を更新する結果となりました。一方、S&P 500種株価指数は一時的に最高値を記録したものの、引け前にやや値を下げました。
以下は、25日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)
株価変動: +15.87%
詳細: サーバーメーカーとして知られるスーパー・マイクロ・コンピュータは、ナスダック上場維持計画の提出と新たな監査人の指名を受けて16%上昇しました。同社はエネルギー効率の高いITソリューションの提供で知られ、先週は78%急騰し、過去最大の週次上昇率を記録しました。現在も3月の終値最高値から約70%下落していますが、2月以来最高の月間上昇率を記録中です。
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スノーフレーク (SNOW)
株価変動: +2.38%
詳細: データクラウドプラットフォームを提供するスノーフレークは、ウェドブッシュ証券による格上げで注目を集めました。同社はデータ分析とAI分野での成長期待が高まっており、目標株価が190ドルに設定されました。格付けも「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げられ、強気の市場評価を獲得しています。
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エラスティック(ESTC)
株価変動: +3.2%
詳細: オープンソースの検索およびデータ分析ソフトウェアを提供するエラスティックもウェドブッシュ証券の注目株で、「中立」から「アウトパフォーム」に格上げされました。目標株価は135ドルとされ、AI革命による2025年までの成長見通しが背景にあります。
パランティア・テクノロジーズ (PLTR)
株価変動: +0.5%
詳細: データ統合および分析プラットフォームを提供するパランティアもウェドブッシュの注目株で、目標株価は、57ドルから75ドルに引き上げられました。同社の「ゲームを変える」AIプラットフォーム戦略が注目を集めており、今後18か月間でユースケースの拡大が期待されています。
セールスフォース (CRM)
株価変動: -0.9%
詳細: クラウドベースのCRM(顧客関係管理)ソリューションを提供するセールスフォースもウェドブッシュの注目株で、目標株価が325ドルから375ドルに引き上げられました。株価は市場全体の調整により0.9%下落しましたが、長期的な成長見通しは依然として堅調です。
マイクロストラテジー (MSTR)
株価変動: -4.37%
詳細: 分析およびビジネスインテリジェンスソフトウェアを提供するマイクロストラテジーは、ビットコイン価格の下落を受け、4.4%の下落となりました。同社は暗号資産の最大保有企業の一つとしても知られており、最近30億ドルの転換社債販売を終了し、その収益を暗号通貨購入に充当すると発表しました。
ロビンフッド・マーケッツ (HOOD)
株価変動: +3%
詳細: 個人投資家向け取引アプリを提供するロビンフッドは、モルガン・スタンレーが目標株価を24ドルから55ドルに引き上げたことにより株価が上昇しました。同社はSECの指導部交代による規制緩和の恩恵を受ける可能性があると見られています。
ディー・ウェイブ・クォンタム(QBTS)
株価変動: 一時+26%、その後-1.4%
詳細: 世界初の商用量子コンピュータを開発したディー・ウェイブ・クォンタムは、AWSが新たに発表した量子コンピューティングプログラム「Quantum Embark」による影響で一時26%上昇するなど、株価が大きく変動しました。量子コンピューティング市場の成長期待が高まっています。
バス&ボディワークス (BBWI)
株価変動: +17%
詳細: バス&ボディワークスは、ボディケア製品やフレグランスを販売する大手小売業者です。同社の第3四半期の収益と売上がアナリスト予想を上回り、通期の売上見通しも上方修正されました。売上高減少率の予想が「4%〜2%」から「2.5%〜1.7%」に改善されています。
キャッサバ・サイエンシズ(SAVA)
株価変動: -84%
詳細: アルツハイマー病治療薬の開発を手掛けるバイオテクノロジー企業キャッサバ・サイエンシズは、臨床試験第3相で主要マイルストーンを達成できず、株価が急落しました。同社の試験薬は認知機能低下の抑制効果を示さず、投資家の期待を大きく裏切りました。
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