2024年11月20日に最新決算を発表したスノーフレーク(SNOW)の株価がアフターマーケットで急上昇しました。同社が発表した第3四半期決算がウォール街の予想を上回る結果となり、投資家の注目を集めています。
驚異的な業績詳細
スノーフレークの第3四半期決算は以下の通りです:
- 売上:9億4210万ドル(アナリスト予想:8億9900万ドル)
- 調整後利益:1株あたり20セント(アナリスト予想:15セント)
さらに、スノーフレークの主力である製品売上高は前年同期比で29%増加し、9億ドルに達しました。この結果は、同社のエンタープライズデータプラットフォームが引き続き多くの顧客に支持されていることを示しています。
CEOのコメント
スノーフレークの最高経営責任者(CEO)であるスリダール・ラマースワミ氏は、ニュースリリースで次のように述べています:
製品の一貫性と使いやすさを追求する当社の執拗なまでの努力が、スノーフレークを最も使いやすく、最もコスト効率の高いエンタープライズデータプラットフォームへと成長させました。
同社の高い成長率と強固な製品力が市場で高く評価されています。
第4四半期および通年見通しも上方修正
スノーフレークは、第4四半期の製品売上高見通しを9億600万ドル〜9億1100万ドルと発表し、ウォール街予想の8億8200万ドルを大きく上回るガイダンスを示しました。さらに、2024年通年の製品売上高予想を34億3000万ドルに上方修正(以前の予想:33億6000万ドル)。この発表を受けて、時間外取引で株価は20%急騰しました。
株価の現状と背景
20日の終値時点で、スノーフレークの株価は今年に入って35%下落しています。その要因として、以下が挙げられます:
- 激化する市場競争
- コスト上昇への懸念
- CEOの退任
- 高額な評価額への不安
スノーフレークの株価は現在、予想利益の149倍という高評価で取引されています。しかし、最新の好業績発表により、投資家心理が改善しつつあると考えられます。
生成AIブームとソフトウェア株の復活
スノーフレークのようなソフトウェア企業は、生成AIプロジェクトへの企業投資の増加を背景に、ここ数か月で大きな注目を集めています。同様に、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)やシスコシステムズ(CSCO)も四半期決算で予想を上回る結果を発表しており、AI技術需要の高まりが業績を押し上げています。
投資家は今回の決算を好機と捉え、長期的な成長期待から同社株を買い上げる動きを見せています。
まとめ
スノーフレークの最新決算は、競争の激しいソフトウェア業界で同社の強固な地位を改めて証明しました。同時に、生成AIを含むデータ関連技術への需要拡大が、今後も同社の成長を後押しすると考えられます。
ポイントまとめ:
- 第3四半期の業績が予想を大きく上回る
- 製品売上高の強い成長(前年比29%増)
- 第4四半期および通年見通しの上方修正
- 株価が時間外取引で20%急騰
スノーフレークが提供する高付加価値なデータプラットフォームは、引き続き投資家にとって重要な注目銘柄です。
*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW