11月12日(火)の米国市場は、S&P 500種指数が-0.29%、ナスダック総合指数も大統領選前以来初の下落を記録し、過去最高値から後退しました。また、債券利回りも急上昇しており、市場の動揺が見られます。
以下は、12日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
テスラ (TSLA)
- 株価変動: -6.15%
- 詳細: テスラは、電気自動車および再生可能エネルギーソリューションの開発・製造を行う企業です。イーロン・マスク氏が率いるこの会社は、前日に9%上昇後、12日には6.15%の下落となりました。トランプ氏再選に伴う政策が、テスラの自動車、ロボットタクシー、ヒューマノイドロボット事業に好影響をもたらすと投資家に期待されています。
ホーム・デポ (HD)
- 株価変動: -1.28%
- 詳細: ホーム・デポは、住宅改善やDIY向けの資材・製品を販売する世界最大の小売企業です。第3四半期の調整後利益は1株あたり3.78ドルとアナリスト予想を上回る結果を発表しましたが、「マクロ経済の不確実性」を理由に株価は1.28%の下落で取引を終えました。
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ (TDJT)
- 株価変動: -8.80%
- 詳細: トランプ・メディアは、元大統領ドナルド・トランプ氏が57%を保有し、「トゥルース・ソーシャル」というソーシャルメディアプラットフォームを運営する企業です。株価は11日に4.7%上昇したものの、この日は8.8%下落しました。今年に入ってから株価は75%上昇しています。
ショッピファイ (SHOP)
- 株価変動: +21%
- 詳細: ショッピファイは、Eコマースプラットフォームを提供し、個人および企業向けにオンラインストア構築をサポートする企業です。第3四半期の売上は前年同期から急増し、第4四半期も20%台後半の成長を見込んでおり、株価は21%上昇しました。Eコマース市場での成長が続く中、ホリデーシーズンの需要が見込まれます。
*関連記事「ショッピファイ株が急騰!第3四半期決算から見える成長戦略とは?」
ハネウェル・インターナショナル (HON)
- 株価変動: +3.9%
- 詳細: ハネウェルは、航空宇宙や建築技術、パフォーマンス材料、セーフティ製品を提供する多角的な産業企業です。エリオット・インベストメント・マネジメントによる事業分割の提案を受けて、企業価値向上への期待が高まり、株価が3.9%上昇しました。
ボーイング (BA)
- 株価変動: -2.54%
- 詳細: ボーイングは、民間航空機、軍用機、宇宙機器などの製造を行う航空機メーカーです。10月の納入が14機にとどまったことや、スピリット・エアロシステムズへの3億5000万ドルの前払い合意が報じられ、株価は2.54%下落しました。
ライブ・ネーション・エンターテインメント (LYV)
- 株価変動: +4.7%
- 詳細: ライブ・ネーションは、世界最大のコンサートプロモーターであり、チケットマスターを子会社に持つエンターテインメント企業です。第3四半期の売上が予想を上回り、2025年の成長計画に対する期待もあり、株価は4.7%上昇しました。
マイクロストラテジー (MSTR)
- 株価変動: +4.8%
- 詳細: マイクロストラテジーは、企業向けのビジネスインテリジェンス、モバイルソフトウェア、クラウドベースのサービスを提供する企業で、暗号資産ビットコインを大量に保有しています。ビットコインの高値更新を受け、株価は4.8%上昇しました。
コインベース (COIN)
- 株価変動: -1.6%
- 詳細: コインベースは、ビットコインなどの暗号通貨取引を行うためのプラットフォームを提供する米国最大の取引所です。ビットコインの高値更新に対して、同社の株価は1.6%下落しました。暗号資産のボラティリティが今後も影響する見通しです。
タイソン・フーズ (TSN)
- 株価変動: +6.6%
- 詳細: タイソン・フーズは、牛肉、鶏肉、豚肉などの生産・販売を行う米国の食肉加工大手企業です。第4四半期業績は予想を上回り、特に牛肉の売上が4.6%増加しました。業績改善への期待から株価は6.6%上昇しました。
*過去記事 株価変動