ドナルド・トランプ氏が米国大統領選で勝利し、11月6日(水)の米国株式市場に大きな影響を与えました。ダウ平均株価は1896年以来となる大統領選後の変動幅を記録し、主要3指数が終値ベースで最高値を更新しています。
以下は、6日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ (DJT)
- 株価変動: +5.94%
- 詳細: トランプ氏が過半数を所有するソーシャルメディア企業で、「トゥルース」プラットフォームを運営しています。トランプ氏の当選発表後に一時35%急騰しましたが、最終的に5.9%上昇で取引を終えました。第3四半期決算では1920万ドルの損失と100万ドルの売上を報告し、営業損失は2370万ドルに達しました。
コインベース (COIN)
- 株価変動: +31.11%
- 詳細: 暗号通貨取引所のコインベースは、ビットコインが7万6000ドルの過去最高値を突破したことを背景に31%急騰しました。マイクロストラテジーも13%、マーラ・ホールディングスは19%の上昇を記録し、トランプ氏の勝利による規制緩和期待が市場に影響を与えています。
テスラ (TSLA)
- 株価変動: +14.75%
- 詳細: テスラの株価は15%近く急騰しました。CEOのイーロン・マスク氏がトランプ氏を支援し、選挙戦にも多額の資金を投じたことが市場に好意的に受け取られています。トランプ氏はマスク氏を「超天才」と称賛し、投資家はトランプ氏の勝利によるEV業界支援減少のリスクを見据えつつも、テスラへの期待を継続しています。
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ファースト・ソーラー (FSLR), エンフェーズ・エナジー (ENPH)
- 株価変動: FSLR -10%、ENPH -17%
- 詳細: トランプ氏の勝利によるエネルギー政策の変化が再生可能エネルギー企業に逆風となり、ファースト・ソーラーは10%、エンフェーズ・エナジーは17%の下落を記録しました。トランプ政権下での化石燃料推進により、クリーンエネルギー業界に厳しい状況が予想されます。
シティグループ (C), ウェルズ・ファーゴ (WFC), バンク・オブ・アメリカ (BAC), JPモルガン・チェース (JPM), ゴールドマン・サックス (GS), モルガン・スタンレー (MS)
- 株価変動: C +8.4%, WFC +13%, BAC +8.4%, JPM +12%, GS +13%, MS +12%
- 詳細: トランプ氏の2期目が規制緩和に向かうとの期待から、銀行株が大幅に上昇しました。規制の軽減によって金融業界は恩恵を受けると見られ、各社の株価が大きく伸びています。
ディスカバー・フィナンシャル (DFS), キャピタル・ワン (COF)
- 株価変動: DFS +20%、COF +15%
- 詳細: ディスカバーとキャピタル・ワンは規制緩和による合併期待から大幅上昇しました。特に350億ドル規模の合併案に対する規制当局の緩和が期待され、注目されています。
スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)
- 株価変動: -18.05%
- 詳細: スーパー・マイクロ・コンピュータは第1四半期の業績予想がアナリスト予想を下回ったことから、株価が18%急落しました。今後も売上高が市場予想を下回る見込みがあり、投資家の関心が低下しています。
エヌビディア (NVDA)
- 株価変動: +4.07%
- 詳細: エヌビディアはトランプ氏の勝利がAI関連産業を促進する可能性があるとして株価が4.1%上昇しました。5日には時価総額でアップルを上回り、米国で最も価値のある企業となりました。
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エグザクト・サイエンシズ (EXAS)
- 株価変動: -24%
- 詳細: がん診断企業のエグザクト・サイエンシズは売上見通しを下方修正したことで株価が24%下落しました。今後の成長見通しに懸念が生じています。
CVSヘルス (CVS)
- 株価変動: +11%
- 詳細: CVSヘルスは第3四半期の売上が予想を上回ったことにより、株価が11%上昇しました。新CEOデイビッド・ジョイナー氏の下での最初の四半期決算で、投資家からの期待が高まっています。
*過去記事 株価変動