11月5日(火)の米国株式市場は活発な値動きを見せました。以下は、5日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
パランティア・テクノロジーズ (PLTR)
株価変動: +23.47%
詳細: パランティア・テクノロジーズは、データ解析ソフトウェアを提供する企業で、政府機関や大企業向けに高度なデータ処理ソリューションを展開しています。同社の第3四半期の売上が7億2600万ドルとなり、アナリスト予想の7億500万ドルを上回りました。米国における売上は44%増加し、特に人工知能 (AI) 需要の増加が利益増加に貢献しました。CEOのアレックス・カープ氏は「米国主導のAI革命が進行しており、今後もAI需要が成長の原動力になる」と述べています。同社は会計年度の売上見通しを上方修正しました。
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トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ (DJT)
株価変動: -1.16%
詳細: トランプ・メディアは、ドナルド・トランプ前大統領が設立したメディア企業で、ソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」を運営しています。前日に株価が12%上昇しましたが、5日には1.2%下落しました。選挙におけるトランプ氏とカマラ・ハリス副大統領の接戦が株価に影響している可能性があります。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: +2.84%
詳細: エヌビディアは、主にグラフィックスプロセッシングユニット (GPU) の開発で知られる半導体企業で、AIモデルのトレーニングに適したチップを提供しています。同社の株価は2.9%上昇し、時価総額が3兆4320億ドルに達してアップルを上回りました。エヌビディアが米国最大の企業となるのは6月18日以来です。
ボーイング (BA)
株価変動: -2.62%
詳細: ボーイングは、航空機や宇宙機器を製造する世界的な航空宇宙企業で、民間航空機から軍用機まで幅広い製品を提供しています。最近の約8週間のストライキを終結させるため、組合従業員と合意に至りました。この合意により、機械工の平均賃金が引き上げられますが、株価は2.6%下落しました。
アステラ・ラブズ(ALAB)
株価変動: +38%
詳細: アステラ・ラブズは半導体分野で成長を続ける企業で、特にデータセンターや通信分野向けの高性能チップを製造しています。同社の第3四半期の利益と売上が予想を上回り、さらに第4四半期の売上見通しも好調であることから、株価は38%上昇しました。
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セラニーズ (CE)
株価変動: -26%
詳細: セラニーズは、化学製品を製造する企業で、主にプラスチックや工業化学品などの素材を提供しています。同社の四半期売上がアナリスト予想を下回り、さらに2025年第1四半期から四半期配当を約95%削減すると発表したため、株価は26%下落しました。
エマソン・エレクトリック (EMR)
株価変動: +7.2%
詳細: エマソン・エレクトリックは、産業用オートメーションや制御技術を提供する企業で、エネルギー、化学、製造業向けのソリューションを展開しています。2025年の売上見通しがウォール街予想を上回る内容で発表されたことに加え、産業用ソフトウェア企業アスペンテクノロジーの株式を買収する提案を行ったことから、株価は7.2%上昇しました。
グローバルファウンドリーズ (GFS)
株価変動: +15%
詳細: グローバルファウンドリーズは、半導体チップを製造する企業で、自動車やモバイル機器向けの製品を供給しています。同社が第4四半期の利益予測を1株あたり39セント〜51セントと発表し、売上高予測も市場予想を上回る内容であったため、株価は15%上昇しました。
マルケタ (MQ)
株価変動: -10%
詳細: マルケタは、デジタル決済ソリューションを提供する金融テクノロジー企業で、顧客向けのカスタムカード発行などを手がけています。同社は第4四半期の売上成長予測を10%から12%に引き下げ、銀行環境や顧客プログラムの変更が影響したと説明しました。この発表を受け、株価は10%下落しました。
シールス・ロジック (CRUS)
株価変動: -7.1%
詳細: シールス・ロジックは、主にアップル向けにオーディオおよび音声処理技術を提供する半導体企業です。同社の第3四半期売上見通しがアナリスト予想を下回ったことから、株価は7.1%下落しました。
NXPセミコンダクターズ(NXPI)
株価変動: -5.2%
詳細: NXPセミコンダクターズは、特に自動車向け半導体ソリューションで知られる企業で、IoTや産業用市場向けのチップも製造しています。同社は第4四半期の業績見通しを下方修正し、産業およびIoT市場でのマクロ経済の弱さが影響していると述べました。この発表を受け、株価は5.2%下落しました。
デュポン (DD)
株価変動: +4.5%
詳細: デュポンは、化学および材料科学のリーダー企業で、工業用化学品や高機能材料を提供しています。同社の第3四半期調整後利益が市場予想を上回り、通期の利益見通しも上方修正されたことから、株価は4.5%上昇しました。
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)
株価変動: -6%
詳細: アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドは、農業関連製品の供給および加工を行う大手企業で、食品および飼料製品を取り扱っています。同社の第3四半期業績が予想を下回り、さらに財務報告の再提出を行う予定であることが伝えられ、株価は6%下落しました。
スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)
株価変動: +6.42%
詳細: スーパー・マイクロ・コンピュータは、サーバーおよび高性能コンピューティングシステムを製造する企業で、データセンターやエンタープライズ向けの製品を提供しています。同社は第1四半期の決算報告を控え、投資家の注目を集めています。会計監査の不透明性が懸念されていますが、株価は6.4%上昇しました。
*過去記事 株価変動