10月21日（月）の米国株式市場はダウ平均株価とS&P 500指数が小幅に下落しつつも、特定の銘柄が大きく値動きを見せました。以下は、21日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ボーイング (BA)
株価変動: +3.11%
詳細: ボーイングは、世界有数の航空機メーカーで、商業航空機や防衛機器を製造しています。主力機種「737 MAX」や「777」の生産が労働組合のストライキで停止していましたが、労働組合との交渉で暫定合意に達しました。新たな提案には、当初の25%を超える4年間で35%の賃上げが含まれており、約3万3000人の労働者が23日に投票を行う予定です。このニュースを受けて、ボーイングの株価は3.1%上昇しました。
ウォルト・ディズニー (DIS)
株価変動: -0.7%
詳細: ウォルト・ディズニーは、エンターテイメント業界を代表するグローバル企業で、映画製作、テーマパーク運営、メディア事業などを展開しています。ボブ・アイガーCEOの後継者を2026年初めに発表する予定であり、2025年1月からモルガン・スタンレーのジェームズ・P・ゴーマンが取締役会長に就任予定です。この発表を受けて、同社の株価は0.7%下落しました。
スピリット・エアラインズ (SAVE)
株価変動: +53%
詳細: スピリット・エアラインズは、米国を拠点とする低コスト航空会社で、経営難に直面していました。11億ドル以上の債務借り換え期限が12月下旬まで延期されたことを発表し、これにより株価は53%急騰しました。また、同社は3億ドルの信用枠をすべて借り入れたことも明らかにしています。
ヒューマナ (HUM)
株価変動: -2.5%
詳細: ヒューマナは、米国の大手医療保険会社で、個人向けおよび企業向けに医療保険商品を提供しています。昨年末に交渉が決裂していたシグナとの合併交渉が再開されたという報道を受け、株価が2.5%下落しました。両社は最近、非公式な協議を再開し、合併の可能性が再び浮上しています。
シグナ (CI)
株価変動: -4.7%
詳細: シグナは、グローバルな医療保険と健康サービスを提供する企業で、企業顧客と個人向けに広範な保険サービスを展開しています。ヒューマナとの合併交渉再開の報道を受けて、株価が4.7%下落しました。合併協議はまだ初期段階にあるとされています。
ケンビュー (KVUE)
株価変動: +5.52%
詳細: ケンビューは、タイレノールやリステリンなどの製品で知られる消費者向けヘルスケア製品メーカーで、2022年にジョンソン・エンド・ジョンソンから分離しました。アクティビスト投資家のスターボード・バリューが同社の株式を大量に取得したとの報道を受け、株価は5.5%上昇しました。スターボードは、企業改革を求めています。
ユナイテッド・パーセル・サービス (UPS)
株価変動: -3.4%
詳細: UPSは、世界最大級の物流会社で、荷物の配送およびサプライチェーン管理サービスを提供しています。バークレイズが株式評価を「アンダーウェイト」に引き下げたことにより、株価が3.4%下落しました。フェデックスやアマゾン・ドットコムからの競争圧力が長期的リスクになるとアナリストは指摘しています。
テスラ (TSLA)
株価変動: -0.8%
詳細: テスラは、電気自動車（EV）の製造やエネルギーソリューションの提供で知られるグローバル企業です。23日に予定されている第3四半期の決算発表を前に、利益率が注目されています。ウォール街では前年同期の7.6%から8%に上昇すると予想されていますが、発表を前に株価は0.8%下落しました。
＊過去記事 株価変動