近年、人工知能(AI)技術の急速な進化に伴い、多くの投資家がこの成長市場に注目しています。しかし、AIの技術革新からどのように最大の利益を引き出すべきでしょうか?デジタルブリッジ・グループ(DBRG)のCEO、マーク・ガンジ氏は、データセンターへの投資こそがその答えだと語ります。
インフラ投資がAIブームの鍵
ガンジ氏は「AIへの投資で最も効果的なのは、まずインフラに注目することです」と述べています。ここで同氏が言うインフラとは、AIを支えるデータセンターを指します。データセンターはAIの運用やビッグデータの処理に不可欠な基盤であり、AI時代を支える重要なインフラストラクチャーです。
AI技術の進化に伴い、膨大なデータ処理能力が求められており、そのためデータセンターの需要が急増しています。これは投資家にとって大きなチャンスをもたらしています。
デジタルブリッジとは?
デジタルブリッジは、デジタルインフラストラクチャーに特化したグローバル投資会社です。データセンター、通信タワー、ファイバーネットワーク、クラウドサービス関連企業といった、デジタルエコシステムを支えるインフラ資産に焦点を当てています。本社はフロリダ州ボカラトンにあり、同社はデジタルインフラへの投資と運営を軸に、急成長するデジタルエコシステムの中心に位置しています。
過去数年間、デジタルブリッジは「デジタルファースト」戦略に転換し、従来の不動産投資事業から完全にデジタルインフラ分野へシフトしました。これにより、テクノロジーと通信インフラの重要性が増す現代において、投資家にとって魅力的なポジションを確立しています。
デジタルブリッジとデータバンクの取り組み
デジタルブリッジは、データセンター開発企業データバンクの主要株主として、積極的にデータセンターへの投資を進めています。2023年10月、データバンクは米国内で3つの新しいデータセンターを建設すると発表し、そのために20億ドルの資金を調達しました。この大規模な資金調達には、AIの成長を見越した投資家たちが強い関心を示しており、今後もデータセンター需要の拡大が期待されます。
なぜデータセンターに投資するのか?
AIの進化に伴い、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、機械学習といった技術がますます重要になります。これらの技術を適切に機能させるには、強力な計算能力を持つインフラが不可欠です。データセンターは、こうした技術の基盤として重要な役割を果たしています。AIの発展を支える新たなインフラとして、データセンターへの投資は急速に注目されています。
特に長期的視点を持つ年金制度や政府系ファンドは、AI時代のインフラへの早期参入を目指し、将来の安定したリターンを狙っています。ガンジ氏の言葉を借りれば、投資家がまず手にすべきは「シャベルとツルハシ」、すなわちインフラ投資です。
まとめ
AIの進化が加速する中で、そのインフラを支えるデータセンターへの投資は今後さらに成長が期待される分野です。データセンターは、AIが求める膨大な計算能力とストレージ需要を支える基盤として、これからも重要な役割を果たすと予想されます。デジタルブリッジやデータバンクのような企業が牽引するこの分野への投資は、投資家にとって魅力的な選択肢です。
AI時代を見据え、今こそデータセンターへの投資を検討してみてはいかがでしょうか?
*過去記事「AIインフラ需要爆発!データセンター業界の成長銘柄3選」