エヌビディア（NVDA）の株価は、テクノロジー企業の決算発表が来週に迫る中、10月18日に上昇しました。あるアナリストによると、今後もエヌビディアの株価にはさらなる上昇の余地があると見込まれています。
18日、エヌビディアの株価は0.78%上昇し、138ドルで取引を終えました。同日、ハイテク株が多く含まれるナスダック総合指数も0.6%上昇しました。エヌビディアの株価は前週の終値134.80ドルから上昇し、14日には終値ベースで過去最高値を更新、さらに17日には取引時間中の最高値を記録しました。
バンク・オブ・アメリカの強気な見通し
バンク・オブ・アメリカのアナリストは、エヌビディアに対して強気な評価を示しており、目標株価を165ドルから190ドルに引き上げました。これは、現在の株価水準と比較して38%の利益を期待できるとの見方です。この評価の背景には、エヌビディアが市場シェアの80～85%を握る圧倒的な存在感と、4,000億ドル規模の市場における「世代を超えた好機」があります。
アナリストはさらに、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング（TSM）の好業績や、AIハイパースケーラーによる設備投資の増加、そしてエヌビディアの次世代チップ「Blackwell」の高い需要を挙げて、同社の明るい未来を予測しています。
エヌビディアの今年の株価パフォーマンス
エヌビディアの株価は今年に入ってからすでに179%上昇しており、S&P 500種株価指数が23%の上昇を記録している中で、エヌビディアはそれを大きく上回るパフォーマンスを見せています。通常、時価総額の大きな企業は取引が安定する傾向にありますが、エヌビディアの株価は非常に変動が激しいです。
エヌビディアの株価は今週だけでも、128.74ドルから140.89ドルまでの範囲で大きく揺れ動きました。データトレック・リサーチのジェシカ・レイブ氏によると、エヌビディアの株価は過去10年間で3万%以上の上昇を記録し、時価総額は3兆ドルを超えましたが、その間、S&P 500よりも約3倍のボラティリティを示しました。
新たな需要の高まり：次世代「Blackwell」チップ
エヌビディアの製品に対する需要は依然として強いままです。同社の次世代「Blackwell」チップに対する需要は特にマイクロソフト（MSFT）から高まっています。台湾を拠点とするTFインターナショナル証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏によると、マイクロソフトの需要は第4四半期に大幅に増加する可能性があります。
投資家は、エヌビディアを含む大手テクノロジー企業の決算発表に注目しており、特にマイクロソフトやメタ（META）、アルファベット（GOOGL）がAI関連投資にどれだけの資金を投入する予定なのかが焦点となっています。
エヌビディアの株価の今後の展望
エヌビディアの株価は既に大幅な上昇を見せていますが、今後も市場シェアの優位性とAI技術への需要拡大を背景に、さらなる成長が期待されています。変動の激しい市場環境においても、エヌビディアは引き続き注目すべき企業の一つです。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA