エヌビディア株、過去最高値を更新!億万長者も後悔する大躍進の理由とは?

エヌビディア(NVDA)の株価は、著名な億万長者であるスタンリー・ドラッケンミラー氏が同社株の売却を「大きな間違いだった」と発言したことや、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)の好調な決算報告によって再評価され、最高値を更新しました。この出来事は、エヌビディアが半導体業界で重要なプレイヤーであり続けることを改めて示しています。

エヌビディア、日中最高値を記録

10月17日の取引中、エヌビディアの株価は140.89ドルに達し、過去の最高値を更新しました。これまでの最高値は6月20日に記録されたものでした。最終的に取引は136.93ドルで終了し、これは前日比0.9%の上昇となりました。この上昇は、15日にASMLの期待外れの決算報告を受けた後の株価下落に対する反動として、16日に3.1%の上昇を見せたあとに続くものです。

株価は一時138.07ドルの最高値から0.8%下落しましたが、全体的には堅調な推移を見せています。エヌビディアの株価は、今年に入ってから177%もの大幅な上昇を見せており、S&P 500やナスダック総合指数のパフォーマンスを大きく上回っています。

TSMCの好調な決算がエヌビディアを後押し

エヌビディアが設計したチップの主要製造業者であるTSMCは、四半期決算がアナリストの予想を上回り、特にAI関連需要の高まりにより好調な業績を報告しました。この決算報告は、エヌビディアの事業に対する市場の信頼感をさらに強め、投資家の支持を受けています。

TSMCの成長は、AI技術が今後も持続的に需要を生み出すことを示しており、エヌビディアの将来性を裏付ける材料となっています。TSMCの決算報告は、特にAIチップの供給に関連するポジティブな要因が大きく影響していると考えられます。
*関連記事「TSMC、過去最高値を更新!AI需要とチップブームの持続に期待

スタンリー・ドラッケンミラー氏、エヌビディア株の売却を後悔

スタンリー・ドラッケンミラー氏は、同氏が運営するデュケイン・ファミリー・オフィスにおいてエヌビディア株を売却したことが「大きな間違いだった」と認めました。5月に同社株を手放した際、同氏はAI関連企業の急成長に対する判断を誤ったことを悔いていると述べました。

ドラッケンミラー氏は、16日のブルームバーグとのインタビューで、「私は、そこで悪い売却をした傷をなめているところだ」と発言し、エヌビディア株の売却がいかに早すぎたかを嘆いています。

まとめ

エヌビディアの株価上昇は、同社がAIチップのリーダーとして半導体業界で圧倒的な存在感を示していることを裏付けています。TSMCの好調な決算報告は、エヌビディアに対する市場の期待をさらに高め、投資家にとってはポジティブな材料となりました。また、スタンリー・ドラッケンミラー氏の発言は、エヌビディア株を保持することがいかに戦略的な判断であるかを再認識させるものです。

エヌビディアの株価は今後もAI関連需要の成長に支えられ、さらなる上昇が期待されます。
*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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