ネットフリックス株が急騰! 第3四半期決算から見える未来とは?

ネットフリックス(NFLX)は、10月17日の市場終了後に2024年第3四半期決算を発表し、株価は時間外取引で約4%上昇しました。これは、同社が来年の利益率の向上を予測し、市場予想を上回る好調な業績を示したためです。

第3四半期業績:ウォール街予想を上回る結果

ネットフリックスの第3四半期決算では、1株当たり利益 (EPS) が5.40ドルとなり、ウォール街のコンセンサス予想である5.12ドルを上回りました。売上高は98.3億ドルに達し、アナリスト予想の97.7億ドルを僅かに超えています。また、有料会員数は2億8,270万人に達し、予想の2億8,170万人を上回りました。

この堅調な結果を受けて、投資家の間でネットフリックスの今後に対する期待が一層高まっています。

売上の見通し:2025年に向けた成長計画

ネットフリックスは、次の四半期についても楽観的な見通しを示しており、第4四半期の売上予測は101.3億ドルと、アナリスト予測の100.4億ドルを上回っています。さらに、2025年には売上が430億ドル〜440億ドルに達すると見込んでおり、ウォール街のコンセンサス予想である435億ドルに沿った数値です。

経営陣は「事業再加速計画が順調に進行しており、力強く今年を締めくくれる」と述べ、株主向けの書簡で成長への自信を強調しました。

人気シリーズが視聴数を押し上げる

ネットフリックスの業績向上の一因には、人気シリーズの視聴数増加が挙げられます。新シリーズの『パーフェクト・カップル』や『ノーバディ・ウォンツ・ディス』に加え、『エミリー・イン・パリ』や『コブラ会』といった人気作品が、会員のエンゲージメントを引き上げました。同社によれば、有料会員は1日平均2時間の視聴を維持しており、豊富で質の高いコンテンツがユーザーの継続利用を促しています。

価格改定とプラン変更による収益向上

ネットフリックスは、利益率改善に向けた取り組みとして、複数の地域で価格改定を実施しています。2024年10月にはヨーロッパ、中東、アフリカ、そして日本で価格を引き上げ、さらにスペインやイタリアでも改定を予定しています。また、低価格のベーシックプランを段階的に廃止しており、既に米国とフランスでは実施済みです。第4四半期には、ブラジルでも廃止が予定されています。

これらの価格戦略により、2025年の営業利益率は今年の27%から28%に引き上げられる見通しです。経営陣は、長期的にはさらに高い利益率が期待できるとしています。

株価のパフォーマンス:ナスダックを上回る伸び

ネットフリックスの株価は、2024年に入ってから41%上昇しており、ナスダック総合指数の22%の上昇を大きく上回っています。この株価の伸びは、業績向上と売上成長への市場の期待が強く反映されています。

まとめ:ネットフリックスの成長は続くのか?

ネットフリックスは、第3四半期の好調な業績により、市場の期待を上回るパフォーマンスを見せました。人気シリーズによる会員数の増加や価格改定による収益強化が、同社の成長を支えています。特に、2025年に向けた売上予測と営業利益率の改善目標は、投資家にとってポジティブな材料となっています。

今後もネットフリックスの株価がこの成長トレンドを維持できるかどうか、引き続き注目が集まります。

*過去記事はこちら ネットフリックス NFLX

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