エヌビディア株が過去最高値更新!AIブームで更なる成長の期待が高まる理由とは?

エヌビディア(NVDA)は、人工知能(AI)ブームの勢いを受け、株価が急上昇し、10月14日の終値で過去最高値を記録しました。投資家がAI関連技術に対する需要の増加を見越してエヌビディア株に賭けた結果、同社はウォール街で最も価値のある企業の一つとしての地位を強化しています。株価は14日に2.4%上昇し、138ドルを突破しました。6月には135.58ドルの過去最高値を記録しており、今回の上昇で再び新記録を樹立しました。

OpenAIの大型資金調達が株価上昇を後押し

10月2日、OpenAI社が66億ドルの資金調達を発表したことが、エヌビディア株の急上昇のきっかけとなりました。OpenAI社がAI技術への投資を拡大する中、そのエネルギー需要が高まり、AIチップへの需要も増加すると予想されています。この資金の多くは、エヌビディアのAIチップに還元されることが見込まれており、投資家の期待が高まっています。

キーバンクとウェドブッシュのアナリストがエヌビディアを推奨

エヌビディア株の上昇は、ウォール街のアナリストによる強い買い推奨にも支えられています。キーバンクは、新しいBlackwellチップによる第4四半期の売上が70億ドルに達する可能性があると指摘しています。さらに、旧型GPUへの需要も依然として高水準で推移していると報告されています。ウェドブッシュのアナリストは、今後のAIスタートアップ企業への資金調達がさらにエヌビディアの業績を押し上げる可能性があるとしています。

エヌビディア、AIサミットとFoxconnとの連携を発表

エヌビディアは、10月8日にワシントンD.C.で開催されたAIサミットにおいて、ソフトウェア提供の強みを強調しました。また、同日に台湾で開催されたFoxconn(鴻海精密工業)の年次技術展示イベントで、エヌビディアとFoxconnが台湾最大のスーパーコンピューターを共同で構築する計画を発表しました。さらに、エヌビディアのGrace Blackwellチップを使用したサーバーをメキシコのメガファクトリーで組み立てる計画も発表され、中国への依存度を軽減する取り組みが進んでいます。

エヌビディア、アップルに迫る時価総額3兆4000億ドル

エヌビディアの時価総額は14日の取引終了後に3兆4000億ドルに達し、アップル(AAPL)の3兆5000億ドルに迫る勢いを見せています。アップル、マイクロソフト(MSFT)、エヌビディアの3社の間で、過去1年間にトップ企業の座が入れ替わる動きが続いています。

決算報告に向けた期待と半導体業界の好調

エヌビディアの株価は、第2四半期の決算発表後に一時的な下落を見せましたが、その後の回復は著しいものとなりました。8月下旬にはアナリストの期待を下回る結果で株価が急落し、9月には米国司法省からの召喚状が報じられたことでさらなる下落が見られました。しかし、エヌビディアはこの報道を否定し、その後はAI需要の拡大を背景に株価が上昇を続けています。

半導体セクターにおいても、TSMCとして知られる台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)の売上がウォール街の予想を上回り、AI需要が堅調に推移していることが示されています。エヌビディアのパートナーであるFoxconnの会長も、エヌビディアのAIチップに対する「異常な」需要に対応するため、生産能力を強化していることを明らかにしました。

エヌビディアの売上予測と今後の展望

エヌビディアは11月19日に決算報告を予定しており、ブルームバーグの予測によると、同社の売上は前年比82%増の330億ドルに達する見込みです。ウォール街のアナリストの約90%がエヌビディア株の購入を推奨しており、今後も株価の上昇が期待されています。

AI需要とエヌビディアの未来

AI技術の急速な進展により、エヌビディアの成長は今後も続くと見られています。ビッグテック企業によるAIハードウェアへの巨額投資は、依然としてエヌビディアをはじめとするチップメーカーにとって追い風となっています。ウォール街の景気減速懸念にもかかわらず、AI関連取引の成長は持続する見通しであり、エヌビディアの未来は明るいと言えそうです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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