クラウドストライク・ホールディングス（CRWD）の株価は、10月10日の米国市場で5.56%の上昇を記録し、市場の注目を集めました。この株価上昇の背後には、RBCキャピタルの強気な見解が大きく影響しています。
RBCキャピタルがクラウドストライクを高評価
RBCキャピタルは、クラウドストライクを2025年における「トップソフトウェア投資アイデア」の1つに挙げ、同社への期待感を強調しました。このレポートにより、クラウドストライクの株価はさらに注目を浴びています。RBCのアナリストたちは、7月に発生した世界的なITシステム停止という大きな課題にもかかわらず、クラウドストライクが迅速に立ち直り、今後も成長を続けると予測しています。
特に、生成AIの技術が同社に対する大きな追い風でありながら、まだ市場から十分に評価されていない点が指摘されました。2025年から2026年にかけて同社の業績は大幅な成長が期待されており、年間経常売上100億ドルの達成も現実的な目標と見られています。短期的にはIT障害の影響が懸念されるものの、RBCはこれを過大評価する必要はないとし、むしろ市場の低下した期待値が将来的なポジティブサプライズにつながる可能性があるとしています。
デルタ航空の業績がクラウドストライクに与える影響は？
クラウドストライクの株価上昇の一因として、デルタ航空の業績報告も関連している可能性があります。デルタ航空は、第3四半期の決算報告において、大規模なIT障害により約3億8000万ドルの損失を被ったことを公表しました。このIT障害はクラウドストライクのソフトウェアが関与したものであり、今後の展開に注目が集まっています。
デルタ航空のCEOは、今後クラウドストライクに損害賠償を請求する可能性を示唆しつつも、7月のシステム停止が予想ほど深刻な影響を及ぼさなかったことも強調しています。
クラウドストライクの今後の展望
今回の株価上昇は、クラウドストライクがIT障害から立ち直りつつあり、さらなる成長が期待されていることを示唆しています。RBCキャピタルは、特に生成AI技術が同社の成長を加速させる重要な要素であると見ており、年間売上100億ドルという目標も現実味を帯びてきています。
クラウドストライクは依然としてサイバーセキュリティ市場で強固な地位を維持しており、今後も市場の注目を集め続けることでしょう。
まとめ
クラウドストライクの株価は、RBCキャピタルの強気なレポートやデルタ航空の業績報告を背景に急上昇しました。ITシステム停止の影響から回復しつつある同社は、将来の成長が大いに期待されています。生成AI技術の影響が未だ過小評価されている中、クラウドストライクの今後の展開に市場の注目が集まっています。サイバーセキュリティ分野でのリーダーとして、同社は引き続き高い成長ポテンシャルを持ち、投資家にとって目が離せない企業です。
＊過去記事はこちら クラウドストライク CRWD