オラクル株に投資する理由:クラウドとAI需要が成長を牽引

  • 2024年10月1日
  • 2024年10月1日
  • BS余話

オラクル(ORCL)の株価は、9月30日の取引で0.98%上昇し、170.4ドルとなりました。アナリストたちはオラクルについて前向きで、バーンスタインのアナリスト、マーク・モールドラー氏は30日、オラクル株に対する「アウトパフォーム」の評価を維持し、目標株価を201ドルから202ドルに引き上げました。同氏の分析によると、他の多くのソフトウェア/クラウド企業が成長の停滞や減速を経験する中、オラクルは売上の加速と高い利益率を維持しており、これが同社株にとって好材料となっています。

オラクルの成長を支える要因

9月初め、オラクルは堅調な決算報告を発表し、その一環としてAmazon Web Services(AWS)との新たなデータベース提携を公表しました。このニュースは市場に好感され、同社の株価は急騰。さらに、その週の後半には、2029年度における売上見通しを1040億ドルとする長期目標を発表し、再び株価を押し上げました。

オラクルの成長の鍵を握るのは、主にクラウド部門です。モールドラー氏は、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL)とのクラウド提携契約がオラクルのデータベース売上を押し上げる一方で、同社のクラウド事業が「最大の成長エンジン」となると指摘しています。

クラウド事業の急成長とAI需要の高まり

オラクルのクラウド部門であるOracle Cloud Infrastructure(OCI)の直近の四半期売上高は、前年同期比で45%増の22億ドルに達しました。この成長は、特に人工知能(AI)モデルのトレーニングやAIワークロードに対する需要の増加に支えられています。AI分野における競争が激化する中、オラクルはこの市場の需要をしっかりと取り込んでいます。

オラクル株の年初来のパフォーマンス

2024年に入ってから、オラクルの株価はすでに62%上昇しています。これは、同期間におけるナスダック総合指数(COMP)の21%上昇と比較しても、非常に優れた成績です。クラウド事業の成長と新たな提携のニュースが引き続き投資家の関心を集めており、今後もこのポジティブなトレンドが続くことが期待されています。

オラクルのクラウド戦略が未来を切り開く

オラクルのクラウド事業は、今後数年間で同社の主要な成長エンジンとなると予想されています。特に、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureとの提携が、オラクルのデータベースおよびクラウド関連サービスにとって大きな追い風となっています。さらに、AI需要の高まりに伴い、Oracle Cloud Infrastructureの成長は今後も続くと予想されます。

*過去記事「オラクル株急上昇中!アナリストが注目するマルチクラウド戦略の可能性を徹底解説

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