9月25日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

S&P 500が2日連続で史上最高値を更新し、2024年で41回目の最高値を記録した後、9月25日(水)の米国株市場は一転して下落しました。今回の下落では、特定の企業に焦点が当たり、業績報告や訴訟、格下げの影響を受けて値動きがありました。
以下は、25日に注目された銘柄とその詳細です。


SAP(SAP)

株価変動: -3.31%
詳細: ドイツのソフトウェア大手SAPの株価は、米国市場で3.31%下落しました。これは、米司法当局がSAPに対して、政府機関への過剰請求疑惑で捜査を開始したとの報道が原因です。SAPは、製品再販業者Carahsoft Technologyと共謀し、米軍や他の政府機関に不正な価格操作を行っていた疑いがあります。この疑惑はアクセンチュアにも影響を与え、アクセンチュアの株価は0.8%下落しました。今後、法的問題が長期化すれば、SAPの株価にさらなる下落圧力がかかる可能性があります。


テスラ(TSLA)

株価変動: +1.1%
詳細: テスラの株価は1.1%上昇しました。FRBの金利引き下げが市場全体の追い風となった中、テスラ株は先週から12%近く上昇しています。ベアードのアナリスト、ベン・カロ氏は、テスラが第3四半期に48万台の車両を販売すると予測しており、市場予測の46万台を上回る見込みです。これにより、テスラの成長期待がさらに高まっています。


KBホーム(KBH)

株価変動: -5.35%
詳細: KBホームの株価は、第3四半期の業績報告を受けて5.35%下落しました。1株当たり利益は2.04ドルで、前年より増加したものの、ウォール街の予測である2.06ドルを下回りました。また、売上高は17.5億ドルで前年同期比10%増加しましたが、予想未達により失望感が広がりました。ただし、住宅ローン金利の低下による需要拡大を背景に、今後の収益予測は上方修正されています。


フォード(F)とゼネラル・モーターズ(GM)

株価変動: フォード -4.1%、GM -4.9%
詳細: フォードとGMの株価は、それぞれ4.1%と4.9%下落しました。モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏が両社の株式を格下げしたことが主な要因です。フォードは「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に、GMは「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に引き下げられました。また、アナリストは米国自動車業界全体の見通しも「魅力的」から「並み」に引き下げています。


プログレス・ソフトウェア(PRGS)

株価変動: +12%
詳細: プログレス・ソフトウェアの株価は、第3四半期の売上がアナリスト予測を上回ったことを受け、12%上昇しました。同社は、会計年度の売上予測を7億4500万ドルから7億5500万ドルに、1株当たり利益を4.75ドルから4.85ドルに引き上げています。好調な業績により、同社の今後の成長期待が高まっています。


ステッチ・フィックス(SFIX)

株価変動: -39%
詳細: ステッチ・フィックスの株価は、第4四半期の損失発表により39%下落しました。同社の売上高は前年同期の3億6470万ドルから3億1960万ドルに減少し、アクティブ顧客数も前年から20%減少して251万人に落ち込んでいます。競争環境が厳しい中で、業績の回復が急務となっています。


ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)

株価変動: +5.14%
詳細: HPEの株価は、バークレイズ証券によるレーティング引き上げを受けて5.14%上昇しました。バークレイズは、HPEを「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げし、目標株価も20ドルから24ドルに引き上げました。同社はクラウドやITインフラ分野で強みを持ち、今後の成長が期待されています。


マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +1.88%
詳細: マイクロン・テクノロジーの株価は、第4四半期の決算発表を控え、1.88%上昇しました。ウォール街では、売上高を76.5億ドル、1株当たりの利益を82セントと予測しています。前年同期の損失からの回復が期待されており、特にAIや5G関連の需要が今後の成長を牽引すると見込まれています。


*過去記事 株価変動

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